昨晩、広島の知人から電話があって、
「宇根さんを偲ぶ会、無事に終わったよ」と。
今年2月に他界した宇根利枝さん。
50年以上、原爆の慰霊碑に、清水をお供え
し続けてきたおばあちゃん。
子どもみたいにかわいい表情、
「携帯は持たないの。閻魔様から
〈早う来い〉って電話きたら困るから、アハハ」
いつも、ユーモアたっぷりのことば。
人に惜しげなく与える人。
いつかは、帰りがけに
「埼玉まで帰る新幹線の中で、食べんさい」と、
パックに入ったおにぎり5個、お稲荷さん5個を
半ば強引に手渡されたことも。
「一人じゃ食べきらないよー!」
と言っても、
「道中長いし、何があるかわからんけえ。
持っていきんさい」
みんなで笑った懐かしいあの日。
誰が何と言おうと、信念を曲げず、
原爆献水活動を貫き通した宇根さん。
子どもを、人を、自然を愛し続けたおばあちゃん。
今の福島の様子を見たら、なんて言うだろう。
いのちと健康あっての人生、生活、社会。
でも、わたし達も生活を、
腹をくくって見直さねばならないと思う。
「イヤ、ダメ」だけでなく、その先のVision
……私は、見えているか、自問自答。
今日、代々木公園には行けないけれど、
「さよなら原発」、気持ちはいっしょです。
今年初めて咲いた、庭の「はるかのひまわり」。
昨夏、福島・いわきで見たたくさんのひまわり、
あの時の複雑な気持ちが、忘れられない。