岩手県沿岸部で被災した親類から、メールが届きました。海のそばにあった家は流されてしまったけれど、家族全員無事、別な親戚の家に避難しているので、心配しないでくださいと。
いのちが助かった方々が、「生きていてよかった」10年たっても20年たってもそう思えるよう、それはつまり「いっしょに死んでしまえばよかった」なんて思うことのけっしてないよう、復旧復興への道のりを、わたしたちが手を携えて、あたたかくつつむようにすすめていくことだと思います。決して目をそらさぬよう。今できること、そして長い年月つづけてしていけること、二つの視点をもつこと、忘れないようにしたいと思っています。