岡本太郎展 @ 東京国立近代美術館
昨日は所用で表参道へ出かける途中で竹橋へ。気になっていた「生誕100年 岡本太郎展」。節電の影響で午後4時閉館とのこと。2時過ぎに着いたので慌てましたが、1時間半でも十分堪能できました。
岡本さんというと、やっぱり「芸術は爆発だ」のCMや万博の「太陽の塔」が強烈な印象に残っていますが、戦前のパリ時代や戦後(中国から復員後)間もないころの作品(油彩)はまただいぶ趣が違い、時代の闇の中で必死に何かを探し、抵抗しているような、強烈な緊張感が感じられました。後半の絵でハッとしたのは、第五福竜丸事件に触発されて描いた「燃える人」や、原爆がモチーフになった「明日の神話」など。絵の大きさを見ただけでも、頭をガーンと一発なぐられたような衝撃。今回の展示のkey wordsは「対決」「ノー(No)」。安易に迎合せず、自分を貫く.....物づくりの原点、「お前はどうなんだ!?」と、あの大きな目玉でにらまれたような気がしました。
写真の左下は、今回の図録の表紙。お気に入りです。