岩手県釜石市へ 


5/10〜15まで、釜石へ出かけていました。海辺に住んでいた親類が家を流され被災したため、何かできることはないかと思って。再開した東北新幹線と在来線を乗り継いで片道約5時間半の道のり。
この景色は、親類が抽選で当たり、入ることができた山の麓の仮住まい(釜石市平田地区の雇用促進住宅)から撮ったもの。ガレキに埋まった海辺から車で5~6分走ると、山はいつもの春と変わらぬ新緑の美しい景色。小学校に上がったばかりのHaru君がわたしの袖を引っぱって、「きれいだろー! 緑の濃いトコがおにぎりのノリみたいだから、おにぎり山なんだ!」と教えてくれました。壊れ果てた家や町並みと、この静かな山景色の両方を小さな子が頻繁に目にして、心の深いところにどんな思いを積もらせているんだろう...。
滞在中、夜中〜明け方にかけて体に感じる余震が数回あった日が3日。その度にハッと目を覚まして枕を抱えていました。被災地の多くの方々が疲労と寝不足が蓄積している今、まずはゆっくり安心して眠れる場所を確保することが何より必要なことじゃないだろうか...。でもそこにも、さまざまなジレンマがあるのも事実。
釜石で見て来たこと、感じたこと、少しずつアップしていきます。