しずかに咲く花 @ 釜石
今回、被災地へ行き(親類家族の住まう釜石中心)、港や防波堤、ガレキに埋まった町など、あちこちを見て回りました。写真も撮りました。天地逆になりつぶれた車の数々、ガレキの中に見える鍋やお茶碗、子どものおもちゃ、箪笥、時計、テレビなどの生活用品。高い木の上に引っかかった洋服やネクタイ、石灰がまかれた町中、潮のきつい臭い、壊れた家の前にぽつんと立てられた赤い旗(撤去を希望の意味)...実際この目で見ていても、信じられない光景でした。特に津波の後に火災が発生した地域の光景は、心に重い蓋がかぶせられてしまったような......阪神淡路大震災時の鷹取地区の被災状況が重なり、カメラを向けることができませんでした。
でも、東北はほんとうはすばらしいところなのです。空は高く、季節は春から夏に向かい山の木々も日ごとに色を変え、山菜も、海の幸も豊かで、人々はあったかい。悲惨な映像はテレビや新聞で十二分に観ているので、このHPではそれとはちがう、東北のよいところを少しでも知っていただきたいと思いました。
釜石の、少し内陸に入った沢沿いでみつけた花。楚々として美しかった...また子どもたちに会いに、復興していく町を見に、必ず出かけたいと思っています。
(被災地の状況や感じたことなど、今後は別コーナーを設けて少しずつ紹介していく予定です)