絵本『海をわたったヒロシマの人形』〈文研出版〉

文/指田 和 絵/牧野鈴子

STORY
 2009年、広島平和記念資料館に展示されていた、赤い着物の小さな人形。これは戦後、アメリカの兵士によってヒロシマのガレキの中でみつけられ、知り合いの女性(テキサス在住/ナンシーさん)に贈られたものだった。60年にわたる長い年月、人形を大切に保管してきたナンシーさんの思いとは、また人形を広島平和記念資料館に寄贈したわけは.....。著者自らテキサスへ出かけ、取材・交流する中で見えてきたナンシーさんの「平和への思い」。