箱崎白浜の漁師さん @ 釜石
釜石湾のちょっと北、大槌湾の箱崎白浜港で。漁師さんたちは、津波で流された浮き球を回収し、ひもで結わいて整頓していました。いつ漁に出られるかわからない状況でも、こうしてひたむきに今できることをやる......。
わたしは埼玉の農家生まれなので海のことはよくわからず、
指:「これ、なんて言うんですか?」と尋ねると、
漁:「ああ、○玉ってんだ、姉ちゃん、わかる? アハハ」
指:「えーっ!? それにしては立派すぎるんじゃないですか?」
漁:「ホホーッ...ホントは浮き球って言うの」(一同笑)
また、
指:「写真を撮ってもいいですか? 後で送るか持ってきますね」には、
漁:「おれ、そこの仮設だから。写真持って来たら声かけて」と。
はじめはちょっとこわそうに見えたけれど、じんわり温かくて、男臭くて、楽しいおじさんたち。でも今回の震災で、ご家族や友人たちを亡くされている方もいることを思うと.....「がんばって」なんてとても言えない。その代わりに、「また絶対来るから。写真持ってくるから待っててね!」と思い切り手を振ったのでした。(2011.7月)