広島原爆資料館にて
先日、岡山ー広島へ出かけた折、久しぶりに原爆資料館へ。
『海をわたったヒロシマの人形』の絵本づくりで
たいへんお世話になった資料館の職員の方としばし雑談。
その後、1階の休憩ルーム(売店)へ。
(よくここで、宇根さんと話をしたよなあ……)
*宇根さんは、長年原爆献水をされてきたおばあちゃん。2012年に没。
と思いながら、窓の外の被爆アオギリの木に目を移しつつ…
「あ、絵本っ!?」
なんと、棚の上にその絵本が。
うれしいひと時でした。
あの本は、わたしが書いたけれど、〈宇根さん自身の本〉だと
感じています。宇根さんと長い期間かけて話し、聞いた体験談が
わたしの体を通って、文字(ことば)になって出てきたもの。
資料館にいらした方々、お子さんたちが、休憩ルームで
ホッと一息ついたとき、ページをめくってくれたら、
宇根さんもどれだけよろこぶことか。
なんだか、あの休憩ルームのどこかに宇根さんが座っていて、
ニコニコ笑ってこちらを見ているような気さえしました。
ヒロシマを今につながる問題として、伝える題材、まだまだ
あるような気がします。東北に通いながら、そのあたりを
じっくり見て、考えていきたいと思っているこのごろです。
p.s.
原爆資料館は、3/18から〈全面刷新にむけた4年がかりの大改修〉
工事に着工。規模は縮小するものの、資料館は工事は期間中も
開館しています。広島を訪れる際には、ぜひ資料館へも!