絵本『ぼんやきゅう』〈ポプラ社〉

文/指田 和 絵/長谷川義史

岩手県釜石市の鵜住居地区で、毎年お盆の時期に開かれてきた、父ちゃんたちの熱い戦い「盆野球大会」。東日本大震災後はそれどころでなかったが、じょじょに復興が進む中、父ちゃんたちの野球熱がよみがえる....。

60年の歴史ある立派な優勝旗が、なんと津波に流されずに残ってた!? 「なんとかなるべか...」「よし、だば、今年の8月15日に開催決定!」ーーそして、7年のブランクを経て盆野球大会が開催!

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2016年夏、ふとした拍子に釜石の知り合いから聞いた「ぼんやきゅう」という言葉。(それ、なんだ?)から取材を始め、皆で2017年夏の大会開催にこぎつけた、思いのこもった1冊です。

帯の「一緒に野球をした人のことは、絶対にわすれない。」埼玉西武ライオンズ・菊池雄星投手のことばが、この1冊の全てを物語ってくれています。長谷川義文さんのすばらしい絵を、ぜひご覧ください。(さしだ)