『あしたがすき』〈ポプラ社〉

副題 〜釜石「こすもす公園」きぼうの壁画ものがたり〜  文/指田 和 絵/阿部恭子(ポプラ社)

2011年3月11日、東北の海のおきで大地震がおこりました。

海辺の町には大津波がおしよせ、町はみるまにのみこまれていきました。

つなみにのまれずにすんだ公園やあき地には、たくさんの仮設住宅がたてられ、こどもたちの遊び場がなくなってしまいました。

「こどもたちを、思いっきりあそばせてやりたい」「こどもたちの笑顔を、とりもどしたい」

そんな老夫婦の思いから、岩手県釜石市の山あいにつくられた「こすもす公園」と「きぼうの壁画」のものがたり。

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2015年秋〜釜石市にしばらく住み込み、この公園のお手伝いをしながら取材、作り上げた絵本です。子どもたちのために、大人たちが大奮闘。こんな公園が、日本の、そして世界のあちこちにできることを願ってやみません。

絵は、本物の壁画の絵をデザイン&描いた、画家の阿部恭子さんが描いています。完成した壁画を大画面で見せるページ(観音開き:4ページ)は圧巻です。(さしだ)