2022-10-29

草取りと ことば


秋晴れの良い日。今日も午後から畑へ。

修行のように黙々と草取りをしながら、ぐるぐるグルグル、頭の中ではいろんなことを考えています。

堂々めぐりをしているようで、ふっと思わぬひらめきがあったり、むかーし昔のことを思い出して、(あの時、あの人はこう言ったけど、それって別な意味があったのかな...)などとドキリとしたり。

体を動かしながらなので、妙に「思い」に執着することなく、風が吹くように水が流れるように、頭の中をサラサラと物事が流れていく感じが、わたしにはなんだかとても心地よいのです。

ことばのことも、よく考えます。

最近よく自分の中でめぐるのは、

「必死」じゃなくて「ひたむき」っていいな

「正しいこと」と「大切なこと」は違うよな.....

なんでもないことのようですが、文章を書く人間にとっては、結構こういうことは大事な気がします。

ついつい草取りに熱中して、固まった腰を伸ばそうと顔をあげると、目の前をトンボがスーッ。

・・・

来週は広島。秋空をあおぎながら、お世話になったあの人、この人、あちらの世界に先に旅立たれた方々のお顔を思い浮かべています。

特に、本でも書かせていただいた、兒玉光男さんのことを思う今日です。