草取りと ことば
秋晴れの良い日。今日も午後から畑へ。
修行のように黙々と草取りをしながら、ぐるぐるグルグル、頭の中ではいろんなことを考えています。
堂々めぐりをしているようで、ふっと思わぬひらめきがあったり、むかーし昔のことを思い出して、(あの時、あの人はこう言ったけど、それって別な意味があったのかな...)などとドキリとしたり。
体を動かしながらなので、妙に「思い」に執着することなく、風が吹くように水が流れるように、頭の中をサラサラと物事が流れていく感じが、わたしにはなんだかとても心地よいのです。
ことばのことも、よく考えます。
最近よく自分の中でめぐるのは、
「必死」じゃなくて「ひたむき」っていいな
「正しいこと」と「大切なこと」は違うよな.....
なんでもないことのようですが、文章を書く人間にとっては、結構こういうことは大事な気がします。
ついつい草取りに熱中して、固まった腰を伸ばそうと顔をあげると、目の前をトンボがスーッ。
・・・
来週は広島。秋空をあおぎながら、お世話になったあの人、この人、あちらの世界に先に旅立たれた方々のお顔を思い浮かべています。
特に、本でも書かせていただいた、兒玉光男さんのことを思う今日です。