STORY
ヒロシマで50年以上に渡り、原爆慰霊碑に清水をあげ続けている一人のおばあちゃん・宇根利枝さん(91歳)。昭和20年8月6日、原爆が投下されたヒロシマで、宇根さんはひん死の重傷を負った人から水をもとめられます。しかし、結局水をのませてあげることができませんでした。
戦後、市内で小さな滝をみつけた宇根さんは、「この清水を、原爆の慰霊碑にお供えしよう」と決心しました......。宇根さんの献水活動を時折お手伝いし、語り合いながら書き上げた絵本です。宇根さんは2012年に亡くなられましたが、宇根さんの信念は、確実に次の世代に引き継がれています。