秋のかたち
今日は気持ち良い秋晴れ。
雑誌の仕事の合間に、ちょっと外へ、ほんのちょっと畑へ...
と長ぐつをはいて出かけると、やっぱり10分では帰ってこられないのは、いつものこと。
ヒマワリのタネって、どうしてこんなに規則正しくそろっているのかな。
わっ、今年はゴマが豊作! あの小さな一粒から芽が出て育った1本の茎にサヤがいくつもできて、その中にゴマがびっしり。1本で多分500〜600粒は あるんじゃないかなー。この夏はカンカン照りで暑かったけど、ゴマにはあっていたんだなあ。
畑はエンドレスでやることがあるので、それがとっても楽しい。
が、雑誌の仕事が.... デスク仕事は夜中にがんば!
2022.11月に 山形で図書館トーク
少し先ですが...。
お声をかけてくださった〈弦 地域文化支援財団〉の遠藤征広さんとは、20年来のご縁。遠藤さんが劇団こまつ座(井上ひさしさん立ち上げ)におられたころ、わたしは仕事の関係で(出版の関係)、時折都内・柳橋のこまつ座へお邪魔していました。
久々に山形へ、そして遅筆堂文庫へ。
ヒロシマの絵本のお話、じっくりしてきたいと思います。
ぜひ読んでほしい一冊『秋』
8月後半、「豊田市 平和を願う戦争展」に講演のお声かけをいただいて、愛知県豊田市へ出かけてきました(催しは8/27〜28 詳細は、後ほど「お話会」のコーナに)。
2日目の午前中に「ののはな」さん(朗読の会)による「絵本の読み聞かせ」があり、そこで朗読を聴いたのが、この絵本です。かこさとしさんの没後に出版された、貴重な絵本『秋』です。
戦争のむごさ、理不尽さ、胸をしめつけられる...いや、えぐられるような切なさ。
かこさんが体験した「戦争」を通して、わたしはものすごく心をゆさぶられました。
秋は自分の生まれた季節であり、実りの秋で大好きな季節ですが、今年は切なさが増しています。
田んぼ・畑仕事の合間、小さな秋を探しに、少し散歩。
ミニ田んぼの稲刈り
お天気が続き、実家の稲刈りもひと段落。
我が畑内にある、小さな田んぼを手刈り開始。
台風や大雨で稲がだいぶ倒れてしまい、どうなるかと思いましたが、穂はふっくらでまずまずの実入り。
こうやって汗をカキカキ、自分たちの手で刈ることで、もともとの米作り作業の段取りもわかるし、田んぼにもお米にも愛着がわくのです。何より楽しい。
稲を刈った後の田んぼの香りをかぐと、ハーっと落ち着きます。
ハイジの干し草ベッド、みたいなもの...かな。
『あしあと』本ができるまで インタビュー記事
本のプロフィールに使った写真。麦わら帽はいつも農作業にかぶっている10年の年季物。
そんなわけで、やっとの事でできあがった今回の本『ヒロシマ 消えたかぞくのあしあと』。
本ができるまでの経緯や苦労、また、わたしがいつも大事にしている気持ちなどをポプラ社の編集担当・小堺さんが丁寧にまとめてくれました。
https://note.com/poplar_jidousho/n/n7ff2a540f9f5
本は一人では作れません。企画当初からずっと伴走をし、アドバイスや励ましをくれる人がいたからこそ。
多くの人に支えられての一冊。だからこそ完成した時のよろこびも何倍にもなるわけで、わたしはこういう共同作業が大好きです。
ぜひ、ご一読を。
p.s.
足の捻挫、この数日で腫れも完全に消えてやっと治った...!
若いころとちがって、回復までの時間が長い... トホホ。
ヤケドはもうちょっとです。
『ヒロシマ 消えたかぞくのあしあと』の本
長い時間がかかって、この夏(7月後半)やっと、『ヒロシマ 消えたかぞくのあしあと』(ポプラ社)が完成。あっという間に2ヶ月がたってしまいました。
今回の『あしあと』は、2019年に出版した写真絵本『ヒロシマ 消えたかぞく』をより深めた内容です。絵本完成後に新たにわかった鈴木六郎さん一家の事実や、ヒロシマ での新しい出会い、そこから生まれた疑問や気づき、私自身が様々に動いたことなど、この数年にわたる軌跡を描いています。絵本で紹介しきれなかった六郎さん一家の写真も、たくさん載せています。
実は今年に入ってからもギリギリ4月中ばばまで原稿を書いていて(最後の取材は今年3月後半〜4月上旬)、その後は見直し修正、6月は校正作業や図版づくりに明け暮れ、約半年の間、ヒロシマ、そして六郎さん一家とびっちり向き合う日々でした。
8月初旬には、できたてほやほや、まだインクの香りがする本を持って取材でお世話になった方々をめぐり広島〜大阪へ。80代後半〜90代になる皆さんの健康状態をずっと気にかけていましたが、訪問時には新刊本を手渡しでき、それぞれの元気な笑顔を見ることができて心底ホッとしました。やっと終わった...。
実はこの間、7月21日「まさに今日、本が店頭に並ぶ!」という日の夕方、道でコケて大捻挫。
やっと普通に歩けるようになったところで広島〜大阪の旅。しかし灼熱の8月上旬、毎日歩き回って暑さバテ。
それもなんとか回復してきたころに、台所で沸騰した小鍋を倒して足をヤケド...
本づくりが終わってからも怒涛の日々でした。超おっちょこちょいは子どものころからですが、「ひとまず休養せぇ」ということなのかも...。
ね、六郎さん、きみちゃん...
そんなわけでここしばらくゆっくりし、いまはボツボツと稲刈り作業をしています。
秋の夜長、ぜひ『ヒロシマ 消えたかぞくのあしあと』を手に取っていただき、ヒロシマ に、そして平和やいのちについて思いを馳せていただければ幸いです。
こんな日、こんな時だからこそ...
どんなことがあっても ーウクライナを思うー
児童文学者協会の「子どもと平和の委員会」のメンバーで、同委員会のブログに、今それぞれが思うことやメッセージを順次あげています。
何もできないと思うより、一つでもできること、思いを伝えることを続けていきたいと思っています。ぜひご覧ください。
http://jibunkyo.main.jp/index.php/s/childrenpeace/index
同ブログにあげたわたしの思いです。
「今、戦争を読む、平和を考える」
今、ヒロシマの原爆被害のことを、改めて調べたり書いたりしています。
この2月半ば、近くの図書館の児童書ルームの棚でふと目に留まったのは、『ヒロシマのうた ー新選・子どもの文学21 戦争と平和のものがたり2』日本児童文学者協会・編/小峰書店(1990年6月 第五版)でした。思わず手に取りました。
「ヒロシマのうた」今西祐行/「おかあさんの木」大川悦生/「月のおんば」菊池 正/「かあさんのうた」大野允子/「救命艇の少年」石川光男
そう長くない文字数の中に、先達たちが、力、心、そして祈りをこめて、時に拳を握るように、戦争のむごさやかなしさ、どう考えても理解できないおかしさを記していました。それは、平和への切なる願いを込めての精一杯の体現でした。
そんな余韻も冷めやらぬ2月24日。そしてその後の日々。
灰色の道を続々と侵攻する、いかつい戦車の列。
一般市民の住宅に着弾するミサイル、そして爆発。
地下鉄の駅構内で子どもの肩を抱きかかえる大人たち。
防空壕で「死にたくない」と涙する女の子。
こんな暴挙があって良いわけがない。
その暴挙に反対の声をあげる自国の人々を力で封じ、侵攻の先に核の使用さえちらつかせる、あまりにも凶暴な国の指導者の姿。
こんなことは絶対にあってはならないし、許してはいけないと思います。
ならば今、わたしに何ができるのか。
戦車の前に立ちはだかって、その進行を阻もうとしたウクライナの人のようなことはできないけれど、せめて声を上げなければ、書かなければと思います。
ロシアのウクライナ侵攻に反対
核による威嚇に反対
どんなことがあっても、戦争反対
過去の歴史から学んだ辛酸や平和への思いが描かれた様々な作品を、わたしたちは今こそ読み直す時だと思います。
指田 和(2022.2.28)
1月23日は予定どおり
十分な感染対策をして、予定どおり1月23日は、さいたま市内・武蔵浦和図書館でお話会を開催予定です。
https://www.lib.city.saitama.jp/eventview?10&eid=10930
『ヒロシマ 消えたかぞく』絵本のことが中心になりますが、阪神淡路大震災や東日本大震災の取材を通してのお話もしたいと思っています。
ご参加の方がたには、ちょっぴりのプレゼントも。
冷たい風がピークの昨今ですが、気をつけて会場までお出でください。
・・・
寒風吹きすさぶ最近は、ちょっぴりウォーキングには出るものの、畑仕事はしばしお休み。
机にかじりついて次の本の執筆中です。
がんばらねば...
1/23に さいたま市の武蔵浦和図書館で
久々に寒い冬です。
1/23(日)の午後に、武蔵浦和図書館でお話会を予定しています。
去年の1月を予定していましたが、コロナで延期に。今回はなんとかできると良いですが。
『ヒロシマ 消えたかぞく』絵本のパネルと、阪神淡路大震災の復興の花となった「はるかのひまわり」に関するパネルも、1/5〜図書館の入り口に展示していただいています。
ぜひご覧いただければ幸いです。
https://www.lib.city.saitama.jp/eventview?5&eid=10930
全然関係ない話ですが、1月23日って、寺田屋事件があった日なんですね。
( ちょうど先月の今ごろ、京都に行って寺田屋跡を見てきたばかり)
他の情報も見てみると、わあ、八甲田山の雪中行軍に森歩兵連隊が出発した日...
寒いわけです。
他にもいろいろ。日付で歴史を振り返るって、なかなか興味深いです。