おおきなダイコン、よっこらしょ
この11〜12月は出かけることが多くて、なかなか畑の手入れができず。
畑に行くのも夕食準備の薄暗い時間になってから、
(あ、ダイコンとニンジンとチンゲンサイ採ってこよう!)
と適当に葉っぱの立派そうなダイコンから引っこ抜いていたのですが、先日、(わあ、こんな大っきなのがあった!)とびっくり。
『おおきなかぶ』のお話のように、よいこらしょ、どっこいしょ、スポン!
水気たっぷり、2キロは優に越すダイコンが採れました。
葉っぱの裏のトゲが人差し指の腹にブスッと刺さって飛び上がる痛さの、元気なダイコンくん。
ところが... くるっとひっくり返してみると...
下の方の黒くなったところをくりぬいて見たら、体調25mmのハサミムシ発見。
このひび割れの原因はお前かー!
とはいえ味は辛味も程よく、おでんやふろふきダイコン、大根おろしに使っています。
なんてことないけれど、やっぱり畑に出ると幸せです。

久々のKobe
広島でのお話会も終わり、帰りがけに所用で神戸へ。
三宮駅から近い東遊園地の芝生公園は、現在芝生の再整備中で中に入れずでしたが、南側のこども本の森 の方へ向かうと、こんな光景が。
ルミナリエはコロナの影響で3年連続見送りになった様子。規模を縮小しての催しの様子。
来月1.17、あの震災から28年に。
わたしが子どもの本を書くきっかけになった 神戸。
いのちのかけがえのなさを心に刻みつけることになった、たいせつな神戸。

再び広島に お話会・今後のこと
昨夜から広島に来ています。
明日(12/10)の準備で、今日も市内をチンチン電車と徒歩で移動しています。
明日は、92歳になる奥本博さんを迎えての、二部構成のお話会です。
これから明日の段取りを、お茶をしながら奥本さんと打ち合わせです。
今回は師走の忙しい時期の開催ということもあり、主催してくださった「被爆体験を継承する会」の方には、「参加したくても難しくて... 」というご連絡が何件もあったとうかがっています。申し訳ない思いとともに、ありがたい気持ちです。
少し先のことで、まだ詳細はこれから詰めることになりますが、
来年(2023年)7月に関東(千葉)で、また8月には関西(滋賀)で、『ヒロシマ 消えたかぞく』絵本のパネル展とお話会 をすることになりそうです。
詳細が決まり次第、また情報をアップしていきたいと思っています。
広島平和資料館の展示で出会った鈴木六郎さん一家のことが、今はわたしの生活の一部になっています。
あの写真を初めて目にした時の、大きく揺さぶられた気持ちを忘れずに、これからもお話を聞きたい、知りたいと思ってくださる場所があれば、どこへでも出かけていきます。
p.s.
今日の広島は薄曇りですが、わりと暖かでホッとしています。
あしたも天気になぁれ!
12月10日にヒロシマでお話会を
山形〜岩手沿岸部を駆けぬけて約1週間。やっと帰ってきました。
岩手の釜石では、漁師さんのお手伝いでホタテの稚貝の耳吊り作業を初体験。
その様子はまた後日。
・・・・・
間もなく12月。またヒロシマへ出かけます。
今度はお話会です。
『ヒロシマ 消えたかぞく』や『あしあと』本のこと、また奥本 博さん(92歳)の被爆証言を聞く時間も持ちます。
(奥本さんは『あしあと』本にも登場、また11月の朝日新聞の記事でも紹介)
https://www.asahi.com/articles/ASQC543LLQC2UTNB017.html
原爆でご両親、4人の妹弟たちを亡くされ(自宅が現在の本通りにあった)、戦後を懸命に生きてこられた方です。
師走の忙しい時期になりますが、ご都合のつく方は、ぜひ平和記念資料館へお越しください。
申し込み方法などは、こちらをご覧ください。

遅筆堂文庫 図書館トークの様子 11.19





遅筆堂文庫・図書館トーク 無事終了
11/19の午後、無事、図書館トークを終えました。
この時期はいろいろイベントが重なる中、ご参加くださった山形のみなさん、ほんとうにありがとうございました。
『ヒロシマ 消えたかぞく』絵本の朗読、写真を紹介しながらの絵本ができるまでのいきさつ、その後の思わぬ出会いや展開など、じっくりお話しさせていただきました。
その後も質問や感想などあり、わたしがすっかり説明し忘れていたことなどお話しし、2時間びっちりのトークになりました。熱心に聞いていただいて、原爆の被害や、こういう家族があったことを少しでも知っていただくことこそが、何より大事なことだと思っています。わたし自身、実は拳を振り上げて大きな声で述べることは苦手で、でも自分のやれることや方法(本作りやお話し)で地道にやっていくことこそが、最も自分らしく、また小さいけれど大事な種まきだと思っています。
25年以上前(わたしが出版社勤務時代)から、細々と関わりのあった山形のこの場所でお話会ができたことは、感慨無量でした。
11月いっぱい、遅筆堂文庫と劇場をつなぐスペースで、『ヒロシマ 消えたかぞく』の写真パネル展も開かれていますので、文庫へ見える方、劇場へおいでの方、お菓子を買いにこられた方など、ぜひご覧いただければ幸いです。
p.s.
スマホのバッテリーが突然ダメになり、ショック...
山形や遅筆堂周辺の様子などは、また後ほどアップします!
山形にきています
昨日お昼前に出発し、山形へ(上山)。
今日は遅筆堂文庫・山形館で、午後から図書館トークです。
『ヒロシマ 消えたかぞく』とそのあしあと
というタイトルで、お話しさせていただく予定です。
山形は紅葉も終盤。昨日は道すがら、山が赤茶色に染まっていました。
午前中、斎藤茂吉記念館や生家に寄りながら、井上ひさしさんゆかりの遅筆堂文庫を目指します。(かなりご近所)
うれしい便り 岩手のKちゃんから
先日、とってもうれしい連絡がありました。
岩手・釜石市出身のKちゃんからです。今、岩手県内で看護師をしているKちゃんの、Happy wedding dayの報告でした。
Kちゃんとは2011年(東日本大震災発災後)の7月、釜石東中学校で出会いました。(当時、この学校の校舎は津波にのまれて使えなくなってしまったため、生徒達は市内の別な学校に間借りする形で過ごしていた)
震災後、わたしは、大津波から逃げ切った子ども達のことを何としても記録に残したいと釜石に通い続け、Kちゃん達が通っていた小中学校(釜石東中学校と鵜住居小学校)の子ども達と息の長い交流をしていました。

中でも中学2年生だったKちゃんは、発災直後のこんなエピソードをわたしに語ってくれた子です。
「大地震の後、こわくてこわくて泣きそうだったんだけど、高台へ向かって走って逃げるときに、小学生の子がギュッとわたしの手を握ってきたんですね。
その時(わたしが泣いたら、この子がもっと不安にさせちゃう。しっかりしなくちゃ)
と思ってギュッと握り返して、「だいじょうぶだよ、だいじょうぶ」と声をかけながら逃げたんです...」
その後、わたしは小学生の子ども達にも、大地震直後の避難状況を聞き取りしています。小4のある子は、こんなふうに答えてくれました。
「こわくてこわくて、足がガクガクして歩けなかった。そしたら中学生のお姉ちゃんが手をギュってにぎってくれて、【だいじょうぶだから、ね!】って言ってくれたんだ。それですごくホッとして、いっしょに走ってにげられたんだ。お姉ちゃんの手、あったかかった...」
この小学生が手をつないだのが、Kちゃんだったかどうかはわかりません。あとで小学生達に「震災の時に、誰と手をつないで逃げたか覚えてる?」と質問したことがあったのですが、覚えている子はほとんどいませんでした。発災直後、それくらい緊張、錯綜していたことが想像できます。
でも、そうやってみんなが高台へ向かって逃げたのです。
中学生は小学生に手を握られたことで、しっかりしなくちゃとハッとし、かたや小学生は中学生に手を握ってもらったことで、心底ホッとした。身を寄せ合うことで、互いが互いに励まされ、勇気づけられ、助けられていたのです。
このことは、絵本『はしれ、上へ! つなみてんでんこ』の中で、「緊急時の積極的な避難・自分で考えて行動する」ことの大事さと同様、わたしが最も伝えたかったメッセージの一つです。
それを、わたしに本人の言葉で伝えてくれたのがKちゃんでした。
Kちゃんが岩手から上京して関東の看護学校へ通い始めて間もないころ、まだ生活に慣れなかったのか、「指田さん、いっしょにお昼ご飯食べてもらえます?」と電話をくれたことがありました。
一も二もなく、「よっしゃ!」とJR大宮駅で久々に会い、ご飯を食べたのも、もう5年以上前...。
わたしにとっては、こんなふうに取材や旅で出会った人たちが、この上ない宝物です。
*
Kちゃん、立派な看護師さんになったね。ご結婚おめでとう!
二人で支え合い、楽しく豊かな人生を歩んでね。

今日の朝刊・ひと欄に
お恥ずかしながら、本日の朝日新聞の朝刊で紹介していただきました。
記者の大西さんは、先日(11/4)の広島での会談も取材してくださった方です。
(ヒロシマの原爆で大切な家族やお身内を亡くされた、現在90歳のお二人を引き合わせる機会を持ったこと:11/5の朝日新聞夕刊、11/10の広島版で掲載)
出会った人たちや事柄に心動かされ、目の前のことを精一杯やっているだけですが、記事を見て、(そうか、わたしって、ヒロシマと東北の被災地を行ったり来たりして、それが自分のベースになっているんだ)と、「我」を客観視する機会にもなりました。
実は他にも、神戸、沖縄・宮古や伊良部島も時折出かけています。水俣へも、そして移民のことを調べに(曽祖父が移民)、アメリカ西海岸にもまた行きたい。
55歳を過ぎたばかり、このごろめっきり白髪が増えてドキリとしますが、畑仕事で基礎体力をキープして、これからもあちこち出かけます。
来週後半からは、山形〜岩手。
どこかで黄色いリュックの小太りおばさんを見つけたら、お声をかけてくださいね!



