『日本児童文学』2021年1・2月号が完成
実は、日本児童文学者協会の機関誌『日本児童文学』(小峰書店)の、この1・2月号から編集に関わっています。編集会議は去年の7月から毎月開催(このご時世なのでオンライン会議)。
やっとできた一冊。刷りたてのページが眩しい。
創作特集の題は「ディスタンス」distance 。
色々な試みをということでノンフィクションのページも設け、そこに記事を書かせていただいています。
「いのちと食べ物と水俣」(計7pages)
小学校の時、担任の先生から初めて聞いた水俣病のこと。
コロナ一色だった昨年、色々思い巡らせる中で、「原因や治療法がわからないがゆえに高まる不安や緊張感。それがもとで起こる差別」ーーこれって水俣病事件と似ているんじゃないか? と感じ、とにかく出かけ、現地で見たこと、知ったこと、思ったことをまとめています。水俣で自然栽培(無肥料無農薬)でお茶を作っている桜野園・松本和也さんを中心に据えて書いています。
「distance」 のお題に応えられたか、まだ自分でも客観視できていませんが...。
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ちなみに、私にとって「distance」と言えば、アメリカの歌手・女優であるベッド・ミドラーが歌う「From A Distance」。「遠くから見れば この世界は一つの楽隊で 人々はみなそれぞれの音を奏でる楽器 希望や平和を願って奏で、歌う...それは響き渡る...」
人に会う時、文章を書く時、畑を耕している時、いつも心にある歌です。
https://www.youtube.com/watch?v=dmMexM4N14c
2021年「いのち」をkeywordに
ーー 2021年が 健康で豊かな一年になりますよう ーー
あっという間にもう9日。
2020年は、前年に出した『ヒロシマ 消えたかぞく』絵本が青少年読書感想文全国コンクールの課題図書に選ばれ、びっくりうれしいスタートと思いきや、秋には家族が手術をしたりと、コロナの心配に加えて気持ちの落ち着かない日々でした。
家族の体調も回復し、新年を落ち着いて過ごすことができてホッとしています。
我が家のこと、コロナのこと、寄せられる絵本の感想やお手紙など読むにつけ、より切迫感を持って「いのち」の存在の大事さを実感。そこに焦点を当てて書いていこうと、道がだいぶ定まってきました。
ノンフィクションに限らず、エッセーや創作も、また、コロナが落ち着いたらお話し会も。
来年初夏発刊に向けて、『ヒロシマ 消えたかぞく』を掘り下げた読み物の取材・執筆も進行中。精一杯やります。
●news paper
1月7日、朝日新聞(岩手版)に記事が載りました。今年3月に10年を迎える東日本大震災について、震災を絵本で描くことや現地への思いを語っています。(取材:朝日新聞 盛岡総局・御船紗子記者)
花 と 本
目と心の栄養を、おすそ分け。
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先日、広島の本屋さんで見つけて購入した一冊。
紹介されている古い写真(カラー)は、元は全てモノクロだったもの。
AIと人の力でカラー化されたことにより、改めて発見することが多々ある...
明日の準備をしながら、写真を一枚一枚目を凝らして見ている土曜日です。
稲はがんばってる
先週半ばくらいから、夕方の風が少し違ってきた気がします。
家の前に出ると、稲がサワサワ。
穂もお辞儀をしてきて、ほんの少し黄色くなって。
これから来る台風が気になりますが、今のところ順調です。
だけど畑は土がカチカチで、野菜もヘナヘナ。
適度なお湿りがほしいところ。
子ども雑誌『ちゃぐりん』夏号で書いてます
JAの子ども雑誌『ちゃぐりん』。野菜や食べ物こと、環境、歴史など、いろんなことが学べる雑誌です。
http://www.ienohikari.net/press/chagurin/
この7・8・9月号モノクロページ「いのちについて見つめよう」(3回)で、わたしも記事を書いています。
コロナのこともありますが、この数年「いのち」について様々考えることが多く、いのちを様々な角度から見つめてみたいと思って書きました。わたし自身が気になったり、関わっていることを取り上げて取材しています。
●7月号:
東日本大震災発災時の大津波から逃げ切った体験を活かし、防災の語りべ活動などに取り組んでいる、岩手県釜石市の「菊池のどかさん(当時中学生)」の活動を。
●8月号:
今年の8月6日、広島の平和記念式典で演奏された「被爆ピアノ」と、全国で平和コンサートを開いている調律師の「矢川光則さん」の活動。
●9月号:
かつて大工場が流した排水によって、環境や生物、人体に大変な被害をもたらした水俣病の概要と、その後、地元の人々がいのち・環境を大事にしながら懸命に生きる姿(熊本県水俣市)。
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この7〜9月号は、『ちゃぐりん』の読書感想文期間にもなっています。編集部に感想文を送ってくれた子(応募者)には、必ず参加賞もあります!
★感想文の応募方法や賞について
http://www.ienohikari.net/press/chagurin/chagkanso/boshu/002003.php
p.s 8月号は、.付録「田んぼの生きもの 発見ノート」と「虫見板」も
家の光AR アプリをダウンロードして、ページの中のマークにかざすと、田んぼの生き物たちのびっくりするような世界(動画)が観られます!
(なんと、我が家の田んぼや、カエルやヒル!? たちが映ってます)
児童文学者協会・子どもと平和の委員会 ブログ
今年度から、児童文学者協会の〈子どもと平和の委員会〉に参加することになりました。
8月から、委員の皆さんのメッセージ&自己紹介がスタートしています。
子どもと平和の委員会
委員長:西山利佳さん(埼玉在住)
委 員:くぼひできさん(広島在住)
:小手鞠るいさん(ニューヨーク在住)
:指田 和(埼玉在住)
:川満昭広さんj(沖縄在住)
:濱野京子さん(埼玉在住)
*まずこの順番でブログがスタート
広島本大賞・特別賞受賞に寄せて 瞬間移動..
この春にいただいた、広島本大賞の特別賞。
コロナの影響で授賞式がなくなりましたが、先日、心のこもった記念品が届きました。宮島のおしゃもじ!
せっかくなので、それを活用して「いっちょやったるかー!」というか、楽しんで動画を。
おひまなときにご笑覧ください。(広島本大賞のtwitter)
https://twitter.com/hirobooktaisho?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
今は来年初夏に向け、次の本(『ヒロシマ 消えたかぞく』をさらに掘り下げる読み物本)の準備中です。
8.30 秩父ユネスコ協会 で講演を
残暑(というより酷暑)お見舞い 申し上げます
人の事は積極的にやるのに、自分のこととなると、つい後回しになる性分で、我ながら困ったものです。
この3月に開催予定だった催しが、コロナの影響で8月末に延期になりました。
私の話はさておき、若い方々・高校生たちの活動発表が目玉、楽しみです。
平和やいのちを考える=オール世代で考えていくべきことですし、次の世代の存在こそ、未来をつくっていくわけですから。
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今年の課題図書・高校生『キャパとゲルダ 二人の戦場カメラマン』(あすなろ書房)を読んでいます。
報道写真家であるキャパとゲルダの二人がどういう姿勢で戦場の撮影にのぞみ、どの立場(側)から写真を取り続けたか、その「写真にこめる共感こそが二人のイデオロギーだった」(本文73pより)という一文に、ものすごく勇気をもらいました。
ノンフィクションを書いている、自分の立場を確認したひと時。がんばっぺし。
「広島本大賞2020」の特別賞に
遅ればせながら...
実は3月21日に発表になった今年の広島本大賞で、『ヒロシマ 消えたかぞく』が特別賞をいただきました。
広島本大賞にかかわるタウン誌、書店、古書店、図書館など、様々に本に関わる方々の投票あっての受賞です。ほんとうにありがとうございました。
たまたま仕事のタイミングで広島にいたので、帰りがけに時間の許す限り市内の書店さんにご挨拶させていただきました。
帰りの新幹線に乗る前に、国前寺にも。絵本で紹介した鈴木六郎さんご家族の墓前に、今回のことをご報告してきました。猫ちゃんを背負うにっこり公子ちゃん、そしてご家族の笑顔が何度となく去来しました。
できることを精一杯やりつづける......今もこれからも、唯それだけ。広島の青空が眩しかった...。
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地域の特色ある本を取り上げて、地域全体で盛り上げる取り組みは、とても素晴らしいと思います。(「広島本大賞」は、広島が舞台の作品や、著者が広島在住または出身であること)
書店さんやタウン誌を中心に、皆で様々な形で盛り上げる場を作ることで、地元の方々にとっては、作品を通して地域再発見の場になるし、こういう著者が広島にいるんだ! という誇りにもなります。そして書き手としても、応援されている気持ちがとても感じられて、じんわりしたうれしさが心に広がります。書き手にとっては、これがいちばんのエネルギー源になります。
こんな取り組み、我が地域でもあるといいのにな... 。