2017-06-07

運転とツバメ

子ツバメさんたちは、どんな夢をみているの?

軽自動車をトロトロ運転して、東北へ出発。

農作業も、電車も車の運転もそうだけれど、

ただただ手を動かしたり、移動している時間が意外と大事。

グルグルグルグル、同じ事を考えているようでも、

書き悩んでいる原稿のあの部分に、

「ピカッ!」とフラッシュのようなひらめきがあったり、

「あのとき、あの人が言ってた事って、そういうことだったのか...」

と、20年も前のシーンが思い浮かんだり。

ちなみに、今日は、先週校了したばかりのヒロシマの本のことで、

「ウワッ、あっちの写真をつかっておけばよかった!」

と脈絡なく思い出して、ドキリ。時すでに遅し。

 

それはそれとして、

そういうニュートラルな時間が割と好きで、気がつくと、

畑仕事を夜8時近くまでやっていることも。

きっと私は、ご近所さんの不思議ちゃん...。

 

話は飛んで、東北自動車道を北へ移動中、

トイレ休憩で寄った長者原サービスエリア(6/6 p.m.8:00)で発見。

子ツバメさんたち、電光掲示板の上の巣でぐっすりお休み。

間もなく巣立ちのシーズン、

緑萌え、虫達が活発に活動をはじめ、空には鳥が舞い、

川には魚がピチピチ....お外は、行きもの天国!

日本全国、どこもいい所ですが、東北はこの季節、最高。

みんな、旅に出っぺし!

 

 

 




2017-06-04

無事、終了

ふだんは、ただの農家のオバハンです

田植えも、放送も、無事終わりました。

今は、釜石へ行く準備であたふたです。

 

7月初旬には、ヒロシマを取材した読み物本が出ます。

『ヒロシマのいのち』。文研出版さんです。

長年ヒロシマに通う中で出会った方々を取材しています。

 

リュック背負って、北へ、西へ、南へと

走り回るのが、日常になりました。

旅は、いつも新しい発見があります。




2017-06-03

「明日へつなごう」東北の今... 


やっとweb冬眠から覚めた、このごろです。
春、釜石から埼玉にもどり、このひと月は畑仕事と田植えの手伝い、
オタマジャクシ探し、雑魚釣り、
それから7月に出るヒロシマの本のチェックで、ドタバタしていました。
来週から、再び釜石です。
 
ちょっと気恥ずかしいですが、2013 年に上梓した、
震災時の釜石の子ども達を描いた、てんでんこの絵本や
取材の様子などがTVで紹介されることなました。
 
明日、6/4(日)NHK総合「明日へつなごう」(10:05〜10:55)
(『ふくしまからきた子』や『ハナミズキのみち』など、
 他の震災の絵本や作家さんの様子と共に紹介されま
 
時間がたつにつれ、人の記憶は薄れていきますが、
現地はまだまだ、復興半ばです。
東北沿岸部各地の現状を番組を通して実感していただき、
共に考えていただけたらうれしいです。
.........
まだ寝ぼけ眼ですが、そのうち、
最近ちょっとハマりつつある水生生物や雑魚釣り、
農作業の様子なども載せていきたいです。
超アナログ、かつ面倒くさがりやなので、
ほんとうにたまーに、ですが。
 
来週から再び釜石、リュック背負って走り回ります。

2016-12-26

わが家にあるクリスマス


「クリスマスだー!」というと「ウチは仏教徒だから」と返す家人。

それはそうだけど。

まあいい、わが家にあるクリスマスを……と書棚をゴソゴソ。

なつかしすぎる一冊『よい子に育つこどものためのクリスマス百科』(世界文化社)たしか、小学校1年生くらいのときには読んでいたような。

つまり、もう40年以上前の本。茶色くなったページに歴史を感じる、だいじな宝物。安野光雅さんや村上勉さんの、美しい絵がいっぱい。

 

『Jingle Bugs』は、アメリカで買った仕掛け絵本。シンプルだけど、小さい子に見せるとなかなか手放さない人気本。最後のページのクリスマスツリーの★が点滅したのが、さすがに電池切れ。でも捨てられない。

 

『森のクリスマスツリー』は、『海をわたったヒロシマの人形』(ともに文研出版)の挿絵を描いていただいた牧野鈴子先生の絵本。静かな森の、森番のおじいさんと動物たちのおごそかなクリスマス。

 

『さむがりやのサンタ』(福音館書店)は、テーブルの上に飾ろう。

 

『THE POLEAR EXPRESS』は、やはりアメリカで買った本物(英語版)。朗読CDつきで、聴きながら絵本をめくるのは、ぜいたくな時間。

 

さて、せめて夕食くらいはチキンとワインで、すこしくらいクリスマス気分を……と思いはしたが、やっぱりわが家(家人)は超・和人間。釜石の一夜干しイカに焼き魚、そして日本酒。さむがりやのサンタさんは、わたしたちを見て、なにを思うか…?




2016-12-23

ことばのカメラ 俳句


先週、釜石の桑畑書店さんに立ち寄った。

津波の大被害を受けたにもかかわらず、今、仮設店舗でがんばっている書店さんだ。

ご主人の桑畑さんに「これ、知ってる?」と教えてもらったのが、この本。

著者の照井翠さんは、当時釜石市内の学校の先生をしていたと聞いた。

3.11以降の日々を、たった十二文字で写し取る。すごい。

わたしもことばをつむぐことを生業としているけれど、この句集を読むと、自分の甘さに胸がヒリリとする。でも、ものすごく勉強になる。

映像、写真、ルポ、音声、記録にはいろいろあるけれど、句という方法も同じくらいだいじなものではないかと思った。

桑畑さん、教えてくれてありがとう。わたしも近づきたい。

 

 

釜石の根浜海岸。地域のみなさんが決めた、震災前と同じ高さの防潮堤




2016-12-20

釜石の冬の風物詩


今、釜石におります。
時折、雪がちらつく岩手沿岸部です。
数日前、浜の知り合いの漁師さんのところに顔を出したら、
ホタテの収獲作業真っ最中。
秋の台風被害で大打撃を受けたものの、からんだ養殖棚のロープをほぐしたり、貝を拾ったりして、なんとか少しでも収穫をと、がんばっています。
昨日、釜石の山側の甲子地区をウォーキングしていたら、
おおっ! 軒先に自家製新巻鮭! 仮設住宅でも、
1本2本、時折干しているのを見かけます。
地域色たっぷりの師走の景色。いいものです。
とっても寒いけど……。
でも、三陸の海の幸はこの季節がいちばん。
みなさん、きたんせー!

 

 




2016-02-07

はいじ


最近はこんなかっこうの日々。

15年前にアメリカで買ったポンチョ。

6〜7年はかぶっている鳥打ちっぽい帽子。

釜石の農家の父さんから一言。

「おめさ(お前さん)、ハイジみてだな。」

……かなりうれしい。

 

 

 




2016-01-31

まもなく絵本が

絵は、壁画を描いたタイ在住の阿部恭子さん。とってもパワフル・カラフルな絵

釜石に、「こすもす公園」という公園があります。

震災後、それまであった公園に仮設住宅が建てられ、

子どもたちの遊び場がなくなってしまったことを危惧した

ご夫婦と、その仲間たちがつくった手づくり公園です。

そしてその後、公園の前に建っている工場の暗い灰色の壁を、

たくさんの人の力で明るい絵に塗り替え、

高さ8m×幅43mの大壁画にしてしまったという、

すごい(すばらしい)事実。

昨年からこの公園をずっとお手伝いしていましたが

ようやくそのお話の絵本が完成しました。

『あしたがすき 

 〜釜石の「こすもす公園」ときぼうのへき画ものがたり〜』

書店に並ぶのは、2月6〜7日ごろから。

すてきな大人たちの奮闘、ぜひみてください!

あ、ポプラ社刊、でした。




2016-01-30

Gパンが立つ


物干からGパンを取り込もうとすると、

ミシミシ、しんなり。

まるで「のしイカ」のようでありました。

寒さきびしい東北の冬。

初めての体験がいっぱいで、毎日、目がまん丸。

それにしても、雪山と空が美しい。




2016-01-25

雪の釜石


釜石での生活も、5ヶ月が過ぎました。

そうなんです、実は今、釜石の山側で暮らしています。

夏は涼しくてラッキーと思っていましたが、

冬の肌を刺すような寒さには、絶句…。

「ホントの寒さはこれからだよ」

ギョッ。果たして耐えられるか心配ですが、

今日も「エイやっ!」とばかりに雪かきを。

体ポカポカ、頭もすっきり。

寒さ対策は「雪かき」か…がんばっぺし。