すぐに忘れるから
こんなことばを、
どうして言えるのだろう?
愚弄しているのは、ブルドーザーのように
力づくでごり押しする澄まし顔の人間たち
ではないだろうか。
わたしたちは、「わからない」と言って
考えることを放棄するのではなく、
知ろうとする努力を惜しんではならないと思う。
ときには立ち止まって。
わたしは、忘れない。
なんだい
「過去をふさがず、未来へつなぐ」
井上ひさしさんのことばだ。
「むずかしいことをやさしく。
やさしいことをふかく………」
つづくことばは、今とりわけ身にしみる。
今、まとめているヒロシマの本。
子どもたちにどう伝えていいか、
どう表現していいか、迷うし悩む。
他人には「悩むってだいじなことだよ」なんて言うけれど、
「そんなもんじゃない、やっぱり」と思う。
この状況をどう乗り切るか。
やっぱりとことん悩む、やるしかないか。
ジタバタ、ウロウロ、ごそごそ、ドタバタ…
そうやっているうちに、ヒョイッと壁をまたげるさ
…そんなことを、「希望学」の玄田有史先生が
書いていたっけ。
こうなったら、おもいっきりジタバタするしかない!
難題なんて、なんだい!
「かまとら」出発進行
岩手の釜石に、震災後、地域の活性化を
めざして立ち上がった若者達がいます。
「三陸ひとつなぎ自然学校」。
彼等が、この3月、釜石の鵜住居(うのすまい)川流域を
メイン会場にした、”地域密着型・体験的イベント”を
企画しました。
これがそのイベント広報用リーフレット。
制作をお手伝いしました。
神楽の見学あり、ワカメ漁体験あり、
豆腐づくりや雪渡りミステリーツアー、
〈狩り女子会〉なんていうのもあります。
3月に東北の旅をお考えの方、
プランのお一つにいかが。
震災から4年目を迎える東北沿岸部。
ぜひ、見て歩いて体験して、今の彼の地を
感じてください。
地震とうさぎ
昨日の三陸沿岸の地震にはドキッとしましたが、
大きな被害がなく、ほんとうにホッとしました。
夜になって釜石の宿・宝来館の知人に連絡したところ、
なんと、地震の10分くらいまえに
野うさぎが宝来館に迷い込んできたという…
やっぱり、動物は地震の予兆というか、
なにかを感じたのでしょうか。
詳しくは、宝来館のFBを…。
集中
できないときにするのは、鉛筆削り。
何本も、シュッシュとナイフでひたすら。
今は原稿はほとんどPCですが、
頭の中にあるもやもやしたアイディアや
イメージをどうにか表現しようと思ったとき、
使うのはやっぱり鉛筆と紙。
アナログだけれど、自分には合ってる。
と、削ることに集中しすぎて本題の執筆が…。
釜石・希望の壁画の記事
できたてほやほやの子ども雑誌『ちゃぐりん』3月号。
こちらに、釜石の「こすもす公園&希望の壁画」を
書きました。
去年夏から取材していたテーマです。
震災から間もなく4年。
この壁画が釜石のランドマークになって
あちこちからたくさんの人や子どもが来てくれるといいなあ、
地元の人も、ホッと一息つきにきてくれるといいなあと
思っています。
『ちゃぐりん』、読んでみたい方は、最寄りのJAさんへ!
目をさませ…
去年の春以降、仮眠状態に。
ぼんやりしながら悶々と、あーでもない
こーでもないと、ウトウト。
そろそろ、起き出さないと。
久しぶりに外へ出ると、この青空。
春近し。やっと、目が覚めた。
ムーミンみたい。
やることがたくさんあるぞ。
この夏には、広島の本。
来年1月には、釜石の絵本。
空ってこんなに広くて、きれいだったんだ。
p.s. 満月phは、中目黒駅周辺から。
釜石から秋田・にかほへ
15日、釜石の仕事を終えて、一路秋田へ。
そして昨日には男鹿半島一周の後、
にかほ市象潟へ来ました。
今日はこれから、象潟公民館で
「いのちを守る
〜東日本大震災・津波からいのちを守った子ども達」
の講演です。わたしが釜石で見てきたこと、取材したこと、
絵本で描いた子どもたちの様子などをお話します。
秋田の沿岸部は昭和58年に、日本海中部地震・津波で
大きな被害が出ています。
釜石の、今回の震災で被害を受けた地域の状況や情報を
共有することで、今後の防災や「いのちを守る」ことに対して、
何か一つでも、にかほのみなさん、お子さん達に役に立つ
情報がお伝えできたらと思っています。
少し緊張ですが、楽しみでもあります!
東北の山、なごり雪
4/6に埼玉を出発、途中北上で一泊して今月も釜石へ。
途中、一関あたりだったか、夜には雪が。
「ヒー、やっぱりまだスタットレス・タイヤは要るよね」
10分ほど走っているウチに、雪はやみましたが、いやいや、
油断ならんならん。
そういえば震災のあった2011年は、岩手では5月過ぎても
寒かった記憶が鮮明に。
北上一泊の後、翌7日は晴天だったものの、大暴風。
遠野市街地を通り過ぎたあたり、ふと45号線の左側に目をやると、
山にはうっすら雪景色の六角牛山。
日差しは限りなく春ですが、まだ冬の名残が感じられる岩手です。
ちなみに、遠野の桜はまだ、蕾もさほどふくらんでいない状況。
満開の花見は、4月下旬ころか。
ついしんーーー
再開した列車(南北リアス線)のホットなニュースが
世の中をにぎわせているこの数日。
今週末には、いよいよ釜石〜花巻間を走る「SL銀河」が
運行を開始する予定。釜石駅にはこんなポスターも。
わたしもいつか、乗ってみたい!
広島原爆資料館にて
先日、岡山ー広島へ出かけた折、久しぶりに原爆資料館へ。
『海をわたったヒロシマの人形』の絵本づくりで
たいへんお世話になった資料館の職員の方としばし雑談。
その後、1階の休憩ルーム(売店)へ。
(よくここで、宇根さんと話をしたよなあ……)
*宇根さんは、長年原爆献水をされてきたおばあちゃん。2012年に没。
と思いながら、窓の外の被爆アオギリの木に目を移しつつ…
「あ、絵本っ!?」
なんと、棚の上にその絵本が。
うれしいひと時でした。
あの本は、わたしが書いたけれど、〈宇根さん自身の本〉だと
感じています。宇根さんと長い期間かけて話し、聞いた体験談が
わたしの体を通って、文字(ことば)になって出てきたもの。
資料館にいらした方々、お子さんたちが、休憩ルームで
ホッと一息ついたとき、ページをめくってくれたら、
宇根さんもどれだけよろこぶことか。
なんだか、あの休憩ルームのどこかに宇根さんが座っていて、
ニコニコ笑ってこちらを見ているような気さえしました。
ヒロシマを今につながる問題として、伝える題材、まだまだ
あるような気がします。東北に通いながら、そのあたりを
じっくり見て、考えていきたいと思っているこのごろです。
p.s.
原爆資料館は、3/18から〈全面刷新にむけた4年がかりの大改修〉
工事に着工。規模は縮小するものの、資料館は工事は期間中も
開館しています。広島を訪れる際には、ぜひ資料館へも!