2015-07-16

すぐに忘れるから 


こんなことばを、

どうして言えるのだろう?

愚弄しているのは、ブルドーザーのように

力づくでごり押しする澄まし顔の人間たち

ではないだろうか。

 

わたしたちは、「わからない」と言って

考えることを放棄するのではなく、

知ろうとする努力を惜しんではならないと思う。

ときには立ち止まって。

 

わたしは、忘れない。

 


2015-02-21

なんだい


「過去をふさがず、未来へつなぐ」

井上ひさしさんのことばだ。

「むずかしいことをやさしく。

 やさしいことをふかく………」

つづくことばは、今とりわけ身にしみる。

今、まとめているヒロシマの本。

子どもたちにどう伝えていいか、

どう表現していいか、迷うし悩む。

他人には「悩むってだいじなことだよ」なんて言うけれど、

「そんなもんじゃない、やっぱり」と思う。

この状況をどう乗り切るか。

やっぱりとことん悩む、やるしかないか。

ジタバタ、ウロウロ、ごそごそ、ドタバタ…

そうやっているうちに、ヒョイッと壁をまたげるさ

…そんなことを、「希望学」の玄田有史先生が

書いていたっけ。

こうなったら、おもいっきりジタバタするしかない!

難題なんて、なんだい!  


2015-02-20

「かまとら」出発進行

春っぽいイラスト&デザインはニシノミサさん担当

岩手の釜石に、震災後、地域の活性化を

めざして立ち上がった若者達がいます。

「三陸ひとつなぎ自然学校」。

彼等が、この3月、釜石の鵜住居(うのすまい)川流域を

メイン会場にした、”地域密着型・体験的イベント”を

企画しました。

これがそのイベント広報用リーフレット。

制作をお手伝いしました。

神楽の見学あり、ワカメ漁体験あり、

豆腐づくりや雪渡りミステリーツアー、

〈狩り女子会〉なんていうのもあります。

3月に東北の旅をお考えの方、

プランのお一つにいかが。

震災から4年目を迎える東北沿岸部。

ぜひ、見て歩いて体験して、今の彼の地を

感じてください。




2015-02-18

地震とうさぎ


昨日の三陸沿岸の地震にはドキッとしましたが、

大きな被害がなく、ほんとうにホッとしました。

 

夜になって釜石の宿・宝来館の知人に連絡したところ、

なんと、地震の10分くらいまえに

野うさぎが宝来館に迷い込んできたという…

やっぱり、動物は地震の予兆というか、

なにかを感じたのでしょうか。

詳しくは、宝来館のFBを…。


2015-02-15

集中


できないときにするのは、鉛筆削り

何本も、シュッシュとナイフでひたすら。

今は原稿はほとんどPCですが、

頭の中にあるもやもやしたアイディアや

イメージをどうにか表現しようと思ったとき、

使うのはやっぱり鉛筆と紙。

アナログだけれど、自分には合ってる。

 

と、削ることに集中しすぎて本題の執筆が…。

 




2015-02-14

釜石・希望の壁画の記事


できたてほやほやの子ども雑誌『ちゃぐりん』3月号。

こちらに、釜石の「こすもす公園&希望の壁画」を

書きました。

去年夏から取材していたテーマです。

震災から間もなく4年。

この壁画が釜石のランドマークになって

あちこちからたくさんの人や子どもが来てくれるといいなあ、

地元の人も、ホッと一息つきにきてくれるといいなあと

思っています。

『ちゃぐりん』、読んでみたい方は、最寄りのJAさんへ!




2015-02-11

目をさませ…


去年の春以降、仮眠状態に。

ぼんやりしながら悶々と、あーでもない

こーでもないと、ウトウト。

そろそろ、起き出さないと。

 

久しぶりに外へ出ると、この青空。

春近し。やっと、目が覚めた。

ムーミンみたい。

やることがたくさんあるぞ。

この夏には、広島の本。

来年1月には、釜石の絵本。

 

空ってこんなに広くて、きれいだったんだ。

p.s. 満月phは、中目黒駅周辺から。

 




2014-04-17

釜石から秋田・にかほへ


15日、釜石の仕事を終えて、一路秋田へ。

そして昨日には男鹿半島一周の後、

にかほ市象潟へ来ました。

今日はこれから、象潟公民館で

「いのちを守る

〜東日本大震災・津波からいのちを守った子ども達」

の講演です。わたしが釜石で見てきたこと、取材したこと、

絵本で描いた子どもたちの様子などをお話します。

秋田の沿岸部は昭和58年に、日本海中部地震・津波で

大きな被害が出ています。

釜石の、今回の震災で被害を受けた地域の状況や情報を

共有することで、今後の防災や「いのちを守る」ことに対して、

何か一つでも、にかほのみなさん、お子さん達に役に立つ

情報がお伝えできたらと思っています。

少し緊張ですが、楽しみでもあります!

 

 


2014-04-09

東北の山、なごり雪


4/6に埼玉を出発、途中北上で一泊して今月も釜石へ。

途中、一関あたりだったか、夜には雪が。

「ヒー、やっぱりまだスタットレス・タイヤは要るよね」

10分ほど走っているウチに、雪はやみましたが、いやいや、

油断ならんならん。

そういえば震災のあった2011年は、岩手では5月過ぎても

寒かった記憶が鮮明に。

北上一泊の後、翌7日は晴天だったものの、大暴風。

遠野市街地を通り過ぎたあたり、ふと45号線の左側に目をやると、

山にはうっすら雪景色の六角牛山。

日差しは限りなく春ですが、まだ冬の名残が感じられる岩手です。

ちなみに、遠野の桜はまだ、蕾もさほどふくらんでいない状況。

満開の花見は、4月下旬ころか。

ついしんーーー

再開した列車(南北リアス線)のホットなニュースが

世の中をにぎわせているこの数日。

今週末には、いよいよ釜石〜花巻間を走る「SL銀河」が

運行を開始する予定。釜石駅にはこんなポスターも。

わたしもいつか、乗ってみたい!




2014-03-31

広島原爆資料館にて


先日、岡山ー広島へ出かけた折、久しぶりに原爆資料館へ。

『海をわたったヒロシマの人形』の絵本づくりで

たいへんお世話になった資料館の職員の方としばし雑談。

その後、1階の休憩ルーム(売店)へ。

(よくここで、宇根さんと話をしたよなあ……)

*宇根さんは、長年原爆献水をされてきたおばあちゃん。2012年に没。

と思いながら、窓の外の被爆アオギリの木に目を移しつつ…

「あ、絵本っ!?」

なんと、棚の上にその絵本が。

うれしいひと時でした。

あの本は、わたしが書いたけれど、〈宇根さん自身の本〉だと

感じています。宇根さんと長い期間かけて話し、聞いた体験談が

わたしの体を通って、文字(ことば)になって出てきたもの。

資料館にいらした方々、お子さんたちが、休憩ルームで

ホッと一息ついたとき、ページをめくってくれたら、

宇根さんもどれだけよろこぶことか。

なんだか、あの休憩ルームのどこかに宇根さんが座っていて、

ニコニコ笑ってこちらを見ているような気さえしました。

 

ヒロシマを今につながる問題として、伝える題材、まだまだ

あるような気がします。東北に通いながら、そのあたりを

じっくり見て、考えていきたいと思っているこのごろです。

 

p.s.

原爆資料館は、3/18から〈全面刷新にむけた4年がかりの大改修〉

工事に着工。規模は縮小するものの、資料館は工事は期間中も

開館しています。広島を訪れる際には、ぜひ資料館へも!