寒・仙人峠
火曜日から、釜石に来ています。
* * *
月曜日に埼玉を出て、北上で一泊。
なんと、北上では夜、雪!
翌朝は晴天で、あっという間に雪が溶けたのでホッ。
釜石へは、初めて仙人峠を通ってきました。
「紅葉がいいよー」
と聞いていたので、楽しみにしていたら、
前方に見えるのは……雪をかぶった山頂。
頂上ちかくは0℃、道路も凍ってるような。
枯れ葉舞う仙人峠。
でも、それはそれで旅情をそそる、キリッとした
よい景色でした。
悩むことは…
昨日は久しぶりに都内へ。何ヶ月ぶり?
今年春から、家のまわりと釜石の二つの地域、
ピンポイントが主な活動地域。
都会の空気を忘れていました。
地下鉄も、券売機の上の路線図を見て、
(どうやって行ったらいいんだっけ……)とブツブツ。
* * *
田舎にいると、このごろは
「都会なんて、もう行かなくったって!」
なんて思っていましたが、やっぱり都会は都会の
空気感がいい(ちょっと足早で、パリッとした感じ)。
表参道や神楽坂界隈を歩いているだけで、
背筋がピッと伸びました。
* * *
帰りがけ、ぶらり書店に立ち寄って目についたのが、
『悩むことはない』金子兜太(文春文庫)と
『吉村昭が伝えたかったこと』文芸春秋編(文春文庫)。
物思う秋で、うつうつ考えてため息が続いていたこのごろ、
前書『悩む…』を読んでいたら、「糞尿愛好」という下りで、
プッ…!
水木しげるさんとの対談もちょっと載っていて、
さらにププッ!
気がつけば、憂いは彼方、大笑い。
金子兜太さんは、我が出身地からとってもお近いところに
お住まいで(埼玉県熊谷市)、幼少期に住んでおられた
秩父の話なども出て、同じ文化圏の物としては、
とってもわかるところがあって、気持ちよく読ませていただきました。
悩みが吹き飛ぶだけでなく、これまでなんとなく避けていた
俳句も、少し興味がわいてきました。
読書って、いいなあ。
森の祭り 03
夜には、町の各所で屋台どうしの練りが。
競うように、太鼓、お囃子の大音響、
そしてこちらの屋台からあちらの屋台へ、
「えいやっ!」と飛び込む男衆。
かなり威勢がいい、というより激しい。
森の祭り 02
いつの時代も、お祭りは若者のエネルギーの発散の場所。
地域の伝統をつなぐよき「場」となっているのだなあと感じます。
* * *
震災以来、東北のお祭りや伝統芸能を見る機会が増えましたが、
同じことをしみじみ感じます。伝統をつなぐだけでなく、
地域をなんとか取り戻そう、盛り上げよう、つくっていこう
という気迫。
私自身、そういうのがわりと希薄な地域で育ってきたため
(いや、地域ではなく家庭の問題…?)、
うらやましいような、いつもどこか傍観者のような、
なんとも言いがたい、フワフワした感覚です。
森のまつり 01
いろいろ用があって、静岡の森町へ来ています。
毎年11月の第一週めの金土日、今年は11/1〜3が
森の祭りです。
江戸時代、秋葉街道の宿場町として栄えた遠州森町。
氏神の三島神社を中心とした祭礼……
とのこと(森町のリーフレットより)。
各町内で持つ屋台14基が、朝から晩まで、
太鼓や鐘、笛の音ともに町中を練り歩きます。
これは夕べ(初日)の様子。
町の大きな交差点のところで、太鼓の叩き合い。
ふだんは人がまばらなこの町も、この日になると、
どこから出てきたのかと思うほど、人がわんさ。
↓なぜか、二階からパンダが観戦。
観「戦」と言うに等しく、昔は「けんか祭り」
とも言われた、はげしいお祭りなのです。
今日は静岡…
いろいろ用があり、今日、埼玉から静岡の森町へ
来ました。相方の実家です。
あの、「清水の次郎長」の「森の石松」の出身地です。
相方は、石松の子孫ではありませんが…
なぜか石松への愛着は並々ならぬ様子。地元の方々も…。
それはさておき、
いつも北へ向かうのに、久しぶりに西。
やっぱり温かい。
体がゆるんだのか、昨日夕方、雨の中ずぶぬれになって
畑仕事をしていたツケがきたのか、
今日はノドがいがいが、体が重い。
風邪の予感……ひどくなる前に、治さねば。
みなさまも、お気をつけて。
あっちこっち、どっち?
先週後半、釜石から埼玉に帰りました。
ブログでアップしているのがずっと東北のことなので、
「あれ、釜石にいるかと思った」
なんて言われます。すみません。
いつもせわしなく帰ってくるのが、今回は東北道が
夜間工事で一部区間閉鎖していたのを理由に、
一関で一泊して中尊寺をぐるりみてきました。
釜石のことや、そんなあんなを、またアップして
いきたいと思います。
でもきっと、やっと今回分が紹介し終わったと思った頃、
また東北へ向かうんだなあ。
ジェットラグ(時差ぼけ)みたいなブログですが、
よかったら引き続きみてやってください。
…時折は、「ななめ前の畑」にもおります。
まめ○汁!
先日のこと。お手伝いして(働かせていただいて)いる
釜石の宿のまかないで出た汁物。
物がなにか聞いていなかったので、
里芋が入った汁物と、すっかり思いこんでいました。
箸をグサッと刺して、お口にポイ。
ん…? ん……?! んんん………?☆!
「あめーんだか、しょぺーんだか、わかんね…」
も、も、もしかして、これが、まめぶ汁〜!?
毎朝8時に流れていた、あの元気musicが頭中をグルグル、
あきちゃんとあんべちゃんの顔が眼裏に……。
* * *
これ、久慈出身の板さんが試作したとのこと。
秋冬の、新メニューなるか。
相方は「じぇじぇ↓」の反応でしたが、
オラにはとっても「じぇじぇじぇ↑↑↑」なお味でした。
波しぶき
これは先日、10/16の写真。
台風による大風+高潮で、正午ちかくは
釜石、根浜海岸にもかなりの高波が寄せました。
近くの道(海に一番近いカーブのところ)は
数時間通行止め。
あまりの波のはげしさに、ドキリ。
「風向きによって、波が高くなるときは高くなるよ」
と、知人のさり気ないことば。
とはいえ……(とても聞くことはできなかったけれど)
正直、あの日のことを思い出して、気持ちはザワザワ
していたんじゃないだろうか…。
* * *
近隣では人的被害こそなかったものの、やはり被害は
ありました。係留していた漁船が横転したり、
時折立ち寄るcafe(手づくりの建物)が風で飛ばされたり。
「津波でなんにもなくなっちゃったから、風通しいいんだろうな」
「震災から2年以上たって、なんだかんだ言って、けっこう
荷物が増えちゃってて。吹き飛ばされて、改めて再スタート
しろってことかな」
苦笑気味の、知人のことば。
ー自然と対峙して生きるー
この自然の厳しさ、人間のたくましさと諦めと
ユーモアのゆらぎと。
被災地は、今生きるのにいちばんだいじなことを
考えさせてくれる場所だと思います。
どんな形でもいい、多くの方に来てもらって、
今を見て、何かを感じてもらえたらと願っています。
あか抜けないやつ
釜石に来る前に、埼玉の実家の稲刈りを
手伝ってきました。
今年のできは、なかなか。
実も一粒一粒がふっくら、穂に着く実の数も多かった様子。
(トータルの収穫量が前年より多かったので)
* * *
これが、オラが田んぼや畑に出るときの定番スタイル。
麦わら帽子の広いつばは、日差し避けにぴったり。
首にはしっかり手ぬぐいか薄手のタオルを巻いて。
(宝来館の営業じゃないけど…)
ド派でなサングラスは、学生時代に使っていた
スキー用の偏光グラス。(20数年前の代物。物持ちいい?)
捨てなくてよかったー。
長靴はいて、鎌持って、家の近所をウロウロ・テクテク。
お勤め(都内)時代は、「お前は何年たってもあか抜けねーなー」
とよく言われ、「クソー!」と思っていましたが、
今は、「しょうがねーべー、もともと田舎モンなんだから。
これがオラだー」と、すっかり開き直り。
気楽、がいちばん!
(でも親には「若いんだから、もう少しおしゃれして…」と
懇願され……あまりかまわないのも、まずいか?)