2013-11-16

寒・仙人峠


火曜日から、釜石に来ています。

   *    *    *

月曜日に埼玉を出て、北上で一泊。

なんと、北上では夜、雪!

翌朝は晴天で、あっという間に雪が溶けたのでホッ。

釜石へは、初めて仙人峠を通ってきました。

「紅葉がいいよー」

と聞いていたので、楽しみにしていたら、

前方に見えるのは……雪をかぶった山頂。

頂上ちかくは0℃、道路も凍ってるような。

枯れ葉舞う仙人峠。

でも、それはそれで旅情をそそる、キリッとした

よい景色でした。

   

 

 


2013-11-09

悩むことは…


昨日は久しぶりに都内へ。何ヶ月ぶり? 

今年春から、家のまわりと釜石の二つの地域、

ピンポイントが主な活動地域。

都会の空気を忘れていました。

地下鉄も、券売機の上の路線図を見て、

(どうやって行ったらいいんだっけ……)とブツブツ。

   *    *    *

田舎にいると、このごろは

「都会なんて、もう行かなくったって!」

なんて思っていましたが、やっぱり都会は都会の

空気感がいい(ちょっと足早で、パリッとした感じ)。

表参道や神楽坂界隈を歩いているだけで、

背筋がピッと伸びました。

   *    *    *

帰りがけ、ぶらり書店に立ち寄って目についたのが、

『悩むことはない』金子兜太(文春文庫)と

『吉村昭が伝えたかったこと』文芸春秋編(文春文庫)。

物思う秋で、うつうつ考えてため息が続いていたこのごろ、

前書『悩む…』を読んでいたら、「糞尿愛好」という下りで、

プッ…!

水木しげるさんとの対談もちょっと載っていて、

さらにププッ!

気がつけば、憂いは彼方、大笑い。

金子兜太さんは、我が出身地からとってもお近いところに

お住まいで(埼玉県熊谷市)、幼少期に住んでおられた

秩父の話なども出て、同じ文化圏の物としては、

とってもわかるところがあって、気持ちよく読ませていただきました。

悩みが吹き飛ぶだけでなく、これまでなんとなく避けていた

俳句も、少し興味がわいてきました。

読書って、いいなあ。

 


2013-11-04

森の祭り 03


 

夜には、町の各所で屋台どうしの練りが。

競うように、太鼓、お囃子の大音響、

そしてこちらの屋台からあちらの屋台へ、

「えいやっ!」と飛び込む男衆。

かなり威勢がいい、というより激しい。


2013-11-04

森の祭り 02


 

いつの時代も、お祭りは若者のエネルギーの発散の場所。

地域の伝統をつなぐよき「場」となっているのだなあと感じます。

    *     *     *

震災以来、東北のお祭りや伝統芸能を見る機会が増えましたが、

同じことをしみじみ感じます。伝統をつなぐだけでなく、

地域をなんとか取り戻そう、盛り上げよう、つくっていこう

という気迫。

私自身、そういうのがわりと希薄な地域で育ってきたため

(いや、地域ではなく家庭の問題…?)、

うらやましいような、いつもどこか傍観者のような、

なんとも言いがたい、フワフワした感覚です。

 

 


2013-11-02

森のまつり 01


いろいろ用があって、静岡の森町へ来ています。

毎年11月の第一週めの金土日、今年は11/1〜3が

森の祭りです。

江戸時代、秋葉街道の宿場町として栄えた遠州森町。

氏神の三島神社を中心とした祭礼……

とのこと(森町のリーフレットより)。

各町内で持つ屋台14基が、朝から晩まで、

太鼓や鐘、笛の音ともに町中を練り歩きます。

これは夕べ(初日)の様子。

町の大きな交差点のところで、太鼓の叩き合い。

ふだんは人がまばらなこの町も、この日になると、

どこから出てきたのかと思うほど、人がわんさ。

↓なぜか、二階からパンダが観戦。

 観「戦」と言うに等しく、昔は「けんか祭り」

とも言われた、はげしいお祭りなのです。

 




2013-10-31

今日は静岡…


いろいろ用があり、今日、埼玉から静岡の森町へ

来ました。相方の実家です。

あの、「清水の次郎長」の「森の石松」の出身地です。

相方は、石松の子孫ではありませんが…

なぜか石松への愛着は並々ならぬ様子。地元の方々も…。

それはさておき、

いつも北へ向かうのに、久しぶりに西。

やっぱり温かい。

体がゆるんだのか、昨日夕方、雨の中ずぶぬれになって

畑仕事をしていたツケがきたのか、

今日はノドがいがいが、体が重い。

風邪の予感……ひどくなる前に、治さねば。

みなさまも、お気をつけて。

 


2013-10-29

あっちこっち、どっち?


先週後半、釜石から埼玉に帰りました。

ブログでアップしているのがずっと東北のことなので、

「あれ、釜石にいるかと思った」

なんて言われます。すみません。

いつもせわしなく帰ってくるのが、今回は東北道が

夜間工事で一部区間閉鎖していたのを理由に、

一関で一泊して中尊寺をぐるりみてきました。

釜石のことや、そんなあんなを、またアップして

いきたいと思います。

でもきっと、やっと今回分が紹介し終わったと思った頃、

また東北へ向かうんだなあ。

 

ジェットラグ(時差ぼけ)みたいなブログですが、

よかったら引き続きみてやってください。

…時折は、「ななめ前の畑」にもおります。

 

 


2013-10-28

まめ○汁!


先日のこと。お手伝いして(働かせていただいて)いる

釜石の宿のまかないで出た汁物。

物がなにか聞いていなかったので、

里芋が入った汁物と、すっかり思いこんでいました。

箸をグサッと刺して、お口にポイ。

ん…? ん……?! んんん………?☆!

「あめーんだか、しょぺーんだか、わかんね…」

も、も、もしかして、これが、まめぶ汁〜!?

毎朝8時に流れていた、あの元気musicが頭中をグルグル、

あきちゃんとあんべちゃんの顔が眼裏に……。

  *    *    *

これ、久慈出身の板さんが試作したとのこと。

秋冬の、新メニューなるか。

相方は「じぇじぇ↓」の反応でしたが、

オラにはとっても「じぇじぇじぇ↑↑↑」なお味でした。

 




2013-10-27

波しぶき


これは先日、10/16の写真。

台風による大風+高潮で、正午ちかくは

釜石、根浜海岸にもかなりの高波が寄せました。

近くの道(海に一番近いカーブのところ)は

数時間通行止め。

あまりの波のはげしさに、ドキリ。

「風向きによって、波が高くなるときは高くなるよ」

と、知人のさり気ないことば。

とはいえ……(とても聞くことはできなかったけれど)

正直、あの日のことを思い出して、気持ちはザワザワ

していたんじゃないだろうか…。

   *    *    *

近隣では人的被害こそなかったものの、やはり被害は

ありました。係留していた漁船が横転したり、

時折立ち寄るcafe(手づくりの建物)が風で飛ばされたり。

「津波でなんにもなくなっちゃったから、風通しいいんだろうな」

「震災から2年以上たって、なんだかんだ言って、けっこう

荷物が増えちゃってて。吹き飛ばされて、改めて再スタート

しろってことかな」

苦笑気味の、知人のことば。

ー自然と対峙して生きるー

この自然の厳しさ、人間のたくましさと諦めと

ユーモアのゆらぎと

被災地は、今生きるのにいちばんだいじなことを

考えさせてくれる場所だと思います。

どんな形でもいい、多くの方に来てもらって、

今を見て、何かを感じてもらえたらと願っています。

 

 

 

 

 

 




2013-10-21

あか抜けないやつ


釜石に来る前に、埼玉の実家の稲刈りを

手伝ってきました。

今年のできは、なかなか。

実も一粒一粒がふっくら、穂に着く実の数も多かった様子

(トータルの収穫量が前年より多かったので)

   *      *      *

これが、オラが田んぼや畑に出るときの定番スタイル。

麦わら帽子の広いつばは、日差し避けにぴったり。

首にはしっかり手ぬぐいか薄手のタオルを巻いて。

(宝来館の営業じゃないけど…

ド派でなサングラスは、学生時代に使っていた

スキー用の偏光グラス。(20数年前の代物。物持ちいい?)

捨てなくてよかったー。

長靴はいて、鎌持って、家の近所をウロウロ・テクテク。

 

お勤め(都内)時代は、「お前は何年たってもあか抜けねーなー」

とよく言われ、「クソー!」と思っていましたが、

今は、「しょうがねーべー、もともと田舎モンなんだから。

これがオラだー」と、すっかり開き直り。

気楽、がいちばん!

(でも親には「若いんだから、もう少しおしゃれして…」と

懇願され……あまりかまわないのも、まずいか?)