2014-03-11

3.11 風船に乗せて


3.11、午後2時46分。

このときを、根浜海岸で迎えました。

宝来館のみんなやお客樣方、立ち寄られた方々と

願いをこめたメッセージを書いた風船を手に。

海に見える船は、海上保安庁の船です。

地震がきたあの時間、一斉にサイレンが鳴らされ、

みなで海に向かって黙祷を捧げました。

その後、風船を空に。

あの地震と津波を越えてこの3年の時間を生きてきた

方々の気持ちを思うと、簡単にことばが出てきません。

「生きていてよかった」と、生き残った方々がせめてそう

思える、言えるようになるようなサポートや、被災地の現状を

伝えつづけること、行政の対応に物を言っていくことこそ、

わたしたちみなのできること、役割ではないかと思う日々です。

 

 




2014-03-11

3.11釜石・とうほくのこよみのよぶね


今月は9日夕方から釜石へ来ています。

この数日は、3.11にあわせておこなわれる

さまざまな催しや支援プログラムなどの準備をする

方々の姿が、あちこちに見られます。

これは、今日午後4〜7時にかけて、

釜石の根浜海岸で行われる、

釜石アート支援プログラム

「とうほくのこよみのよぶね」。

わたしがお手伝いしている宝来館に、主催者の方々が

宿泊されていて、昨晩準備を終えたところでの1枚。

「こよみのよぶね」とは、岐阜市長良川で毎年冬至の日に

行われる行事だそうです。

http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/event-calendar/gyoji/seiryu-kuni/tohokuno-koyomino-yobune.html

澄んだ夜空(ゆうべはほんとうに冴え冴えした夜でした)に

ぽっかり浮かぶ船。

今日はほんとうに海(根浜海岸)に浮かべられるそうです。

やさしい灯り、海からも、陸からも、空からも、

きっとたくさんの人がみてくれているはず、と信じています。

p.s.こちらには、あの日比野克彦さんがかかわっていらっしゃいます。

 スタッフのみなさん共々、ほんとうに感謝です。

 自分もすっかり東北人のような感覚です。




2013-12-06

あらまき


この温かさで師走の気分がしないのですが、

走り回っていることだけは事実の昨今。

  *    *    *

今朝のNHKの番組を観ていたら、

「あまちゃん」のあきちゃんや、

「会計ババア」や海女くらぶのみなさんが出ていて、

セカセカ気分が、しばしゆったりのびのび「海女時間」に。

(そうだーねー、キリキリしたとこで、

けちまずくくらいで、いいことねえっぺしなあ……)

    *    *    *

夜に、写真整理。

これから、お手伝いしている釜石の宿のリーフレットづくり。

で、この写真を発見。つい先月撮ったばかりなのに、

すっかり忘れてました。

立派な太巻き、ではなくて「新巻」。

板長さんにいただいたもの。

今年は鮭があんまり獲れなくてたいへんなのに…。

オラの方が手伝いに行っているのに、みんなに心配してもらって、

「オメエ、ご飯ちゃんと食べたか? これ食え」

「ちゃんと寝ねば、体がもたねぞ。早く寝ろ」etc...

今ではオラには、東北に父さんや母さん、兄ちゃんや姉ちゃんが

いっぱい。

できる限り、まだまだ東北行きをつづけます。

もしかして、オラの祖先(DNA )は東北だべか?

鮭のように、母川回帰的行動をしている指田です。




2013-11-19

釜石・両石湾 夕景


両石(りょういし)の高台から海を眺める。

ふだんはこんなに静かな海。

両石はイカ漁で有名。漁師さんたちはイカを求めて

あちらの海、こちらの海と船を走らせる。

「海のジプシーって言われているんだよ」

とは、宝来館女将のことば。

荒れる海、恵みの海、生命誕生の海…。

それにしても、空がきれい。

 

 

 




2013-11-19

ほれぼれ…月の道


昨日夕方、外があまりにも明るいので、外にふらり。

大槌湾に光の道が。

闇が刻々と深くなり、

反比例して月の道が冴え冴えと。

なんと幻想的な風景。

冬、月の半ばごろ、宝来館からは

こんな風景が見られます。

それだけでも、ぜいたくな気がします。




2013-11-18

仙人峠風景


先日の、寒ーい日に撮った1枚。

遠野と釜石を越える仙人峠。

今は新仙人道路ができて、

こちらは交通量がだいぶ減ったようだけれど

味のある道です。

下は、釜石鉱山大橋選鉱所跡。




2013-11-16

寒・仙人峠


火曜日から、釜石に来ています。

   *    *    *

月曜日に埼玉を出て、北上で一泊。

なんと、北上では夜、雪!

翌朝は晴天で、あっという間に雪が溶けたのでホッ。

釜石へは、初めて仙人峠を通ってきました。

「紅葉がいいよー」

と聞いていたので、楽しみにしていたら、

前方に見えるのは……雪をかぶった山頂。

頂上ちかくは0℃、道路も凍ってるような。

枯れ葉舞う仙人峠。

でも、それはそれで旅情をそそる、キリッとした

よい景色でした。

   

 

 


2013-11-09

悩むことは…


昨日は久しぶりに都内へ。何ヶ月ぶり? 

今年春から、家のまわりと釜石の二つの地域、

ピンポイントが主な活動地域。

都会の空気を忘れていました。

地下鉄も、券売機の上の路線図を見て、

(どうやって行ったらいいんだっけ……)とブツブツ。

   *    *    *

田舎にいると、このごろは

「都会なんて、もう行かなくったって!」

なんて思っていましたが、やっぱり都会は都会の

空気感がいい(ちょっと足早で、パリッとした感じ)。

表参道や神楽坂界隈を歩いているだけで、

背筋がピッと伸びました。

   *    *    *

帰りがけ、ぶらり書店に立ち寄って目についたのが、

『悩むことはない』金子兜太(文春文庫)と

『吉村昭が伝えたかったこと』文芸春秋編(文春文庫)。

物思う秋で、うつうつ考えてため息が続いていたこのごろ、

前書『悩む…』を読んでいたら、「糞尿愛好」という下りで、

プッ…!

水木しげるさんとの対談もちょっと載っていて、

さらにププッ!

気がつけば、憂いは彼方、大笑い。

金子兜太さんは、我が出身地からとってもお近いところに

お住まいで(埼玉県熊谷市)、幼少期に住んでおられた

秩父の話なども出て、同じ文化圏の物としては、

とってもわかるところがあって、気持ちよく読ませていただきました。

悩みが吹き飛ぶだけでなく、これまでなんとなく避けていた

俳句も、少し興味がわいてきました。

読書って、いいなあ。

 


2013-11-04

森の祭り 03


 

夜には、町の各所で屋台どうしの練りが。

競うように、太鼓、お囃子の大音響、

そしてこちらの屋台からあちらの屋台へ、

「えいやっ!」と飛び込む男衆。

かなり威勢がいい、というより激しい。


2013-11-04

森の祭り 02


 

いつの時代も、お祭りは若者のエネルギーの発散の場所。

地域の伝統をつなぐよき「場」となっているのだなあと感じます。

    *     *     *

震災以来、東北のお祭りや伝統芸能を見る機会が増えましたが、

同じことをしみじみ感じます。伝統をつなぐだけでなく、

地域をなんとか取り戻そう、盛り上げよう、つくっていこう

という気迫。

私自身、そういうのがわりと希薄な地域で育ってきたため

(いや、地域ではなく家庭の問題…?)、

うらやましいような、いつもどこか傍観者のような、

なんとも言いがたい、フワフワした感覚です。