釜石・両石湾 夕景

両石(りょういし)の高台から海を眺める。
ふだんはこんなに静かな海。
両石はイカ漁で有名。漁師さんたちはイカを求めて
あちらの海、こちらの海と船を走らせる。
「海のジプシーって言われているんだよ」
とは、宝来館女将のことば。
荒れる海、恵みの海、生命誕生の海…。
それにしても、空がきれい。
ほれぼれ…月の道

昨日夕方、外があまりにも明るいので、外にふらり。
大槌湾に光の道が。
闇が刻々と深くなり、
反比例して月の道が冴え冴えと。
なんと幻想的な風景。
冬、月の半ばごろ、宝来館からは
こんな風景が見られます。
それだけでも、ぜいたくな気がします。
寒・仙人峠
火曜日から、釜石に来ています。
* * *
月曜日に埼玉を出て、北上で一泊。
なんと、北上では夜、雪!
翌朝は晴天で、あっという間に雪が溶けたのでホッ。
釜石へは、初めて仙人峠を通ってきました。
「紅葉がいいよー」
と聞いていたので、楽しみにしていたら、
前方に見えるのは……雪をかぶった山頂。
頂上ちかくは0℃、道路も凍ってるような。
枯れ葉舞う仙人峠。
でも、それはそれで旅情をそそる、キリッとした
よい景色でした。
悩むことは…
昨日は久しぶりに都内へ。何ヶ月ぶり?
今年春から、家のまわりと釜石の二つの地域、
ピンポイントが主な活動地域。
都会の空気を忘れていました。
地下鉄も、券売機の上の路線図を見て、
(どうやって行ったらいいんだっけ……)とブツブツ。
* * *
田舎にいると、このごろは
「都会なんて、もう行かなくったって!」
なんて思っていましたが、やっぱり都会は都会の
空気感がいい(ちょっと足早で、パリッとした感じ)。
表参道や神楽坂界隈を歩いているだけで、
背筋がピッと伸びました。
* * *
帰りがけ、ぶらり書店に立ち寄って目についたのが、
『悩むことはない』金子兜太(文春文庫)と
『吉村昭が伝えたかったこと』文芸春秋編(文春文庫)。
物思う秋で、うつうつ考えてため息が続いていたこのごろ、
前書『悩む…』を読んでいたら、「糞尿愛好」という下りで、
プッ…!
水木しげるさんとの対談もちょっと載っていて、
さらにププッ!
気がつけば、憂いは彼方、大笑い。
金子兜太さんは、我が出身地からとってもお近いところに
お住まいで(埼玉県熊谷市)、幼少期に住んでおられた
秩父の話なども出て、同じ文化圏の物としては、
とってもわかるところがあって、気持ちよく読ませていただきました。
悩みが吹き飛ぶだけでなく、これまでなんとなく避けていた
俳句も、少し興味がわいてきました。
読書って、いいなあ。
森の祭り 03
夜には、町の各所で屋台どうしの練りが。
競うように、太鼓、お囃子の大音響、
そしてこちらの屋台からあちらの屋台へ、
「えいやっ!」と飛び込む男衆。
かなり威勢がいい、というより激しい。
森の祭り 02
いつの時代も、お祭りは若者のエネルギーの発散の場所。
地域の伝統をつなぐよき「場」となっているのだなあと感じます。
* * *
震災以来、東北のお祭りや伝統芸能を見る機会が増えましたが、
同じことをしみじみ感じます。伝統をつなぐだけでなく、
地域をなんとか取り戻そう、盛り上げよう、つくっていこう
という気迫。
私自身、そういうのがわりと希薄な地域で育ってきたため
(いや、地域ではなく家庭の問題…?)、
うらやましいような、いつもどこか傍観者のような、
なんとも言いがたい、フワフワした感覚です。
森のまつり 01

いろいろ用があって、静岡の森町へ来ています。
毎年11月の第一週めの金土日、今年は11/1〜3が
森の祭りです。
江戸時代、秋葉街道の宿場町として栄えた遠州森町。
氏神の三島神社を中心とした祭礼……
とのこと(森町のリーフレットより)。
各町内で持つ屋台14基が、朝から晩まで、
太鼓や鐘、笛の音ともに町中を練り歩きます。
これは夕べ(初日)の様子。
町の大きな交差点のところで、太鼓の叩き合い。
ふだんは人がまばらなこの町も、この日になると、
どこから出てきたのかと思うほど、人がわんさ。
↓なぜか、二階からパンダが観戦。
観「戦」と言うに等しく、昔は「けんか祭り」
とも言われた、はげしいお祭りなのです。

今日は静岡…
いろいろ用があり、今日、埼玉から静岡の森町へ
来ました。相方の実家です。
あの、「清水の次郎長」の「森の石松」の出身地です。
相方は、石松の子孫ではありませんが…
なぜか石松への愛着は並々ならぬ様子。地元の方々も…。
それはさておき、
いつも北へ向かうのに、久しぶりに西。
やっぱり温かい。
体がゆるんだのか、昨日夕方、雨の中ずぶぬれになって
畑仕事をしていたツケがきたのか、
今日はノドがいがいが、体が重い。
風邪の予感……ひどくなる前に、治さねば。
みなさまも、お気をつけて。