本を読む…
最近読んでいる本。
『楽しいムーミン一家』、『足長おじさん』、
『大きな森の小さな家』、『銀河鉄道の夜』、
『橋の下のこどもたち』などなど。
ムーミンを読んでいたときには、つい話に引き込まれて
下車予定駅を乗り過ごしてしまうという失態。
しんどいニュースやどこか気の抜けた空騒ぎ的
番組が多い中(個人的な意見ですが…)、
どこかホッとしたものを求めたい無意識の選択なのかも。
今日、本屋さんで思わず手にしてしまったのは
『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(ポプラ社)。
だいじなことは、目をそらしてはならないと思う。
「人間はかならずまちがう、だからこそ、そのあとをどう生きるか」
「気づいたときから、やり直す勇気」
花森安治さん、そして井上ひさしさんも、たしかそんなことばを
のこしていた。
しっかり読んでおきたい。
そうでなくちゃ、浮かばれない。
旅ガラス
2月後半からずっと移動つづきです。
大阪〜神戸(この後、いろいろあって数日病院通い)、
その後、釜石(3.11前後)、帰って翌日には静岡、
そのまま倉敷(岡山)〜広島。
諸々用を済ませ、数日前にやっと家に着いたところです。
移動中は緊張もしているし、途中で倒れる訳にもいかないので
とにかく前を前をと向いて目の前の予定と時刻をこなしていく
緊張の日々ですが、帰ってくるなり、フニャ〜。
どこかボーッとして、体も頭もごっつう重っ…。
呼ばれても反応が鈍い、お茶を飲みながらうたた寝する、
一杯のむと、もうグデグデ。
やっぱり、ツケってあるんだなあ。
「あんた、もう若くないんだから」のことばに、ギョギョッ。
♪女一人旅 どうしてこんなに〜〜〜 ……♪
八代亜紀がリフレイン。
とにかく、今は宿(家)に籠るスズメ?鶏? 的生活です。
(そういえば、今日は外でヒバリの声を拝聴。Wow!)
でも静かにしていると、やっぱりまたウズウズ。
鳥っていいなあ〜。雲っていいなあ〜 自由気ままに西へ東へ…
で、スケジュール帳を見ながら目が泳ぐ…。
これは旅病というより、やっぱりもう、この20年の習性です、ハイ。
そのためにも、体調管理、しっかりせねば。
それから、記録に残さねば。
4月は岩手・釜石と秋田のにかほメインでしばらく留守に。
おっ、やっと頭がピシッと冴えて来きたぞー!
p.s. 出かけた先)
大阪・能勢町の小学校ーー神戸・あしなが育英会・レインボーハウス
静岡県森町ーー岡山・倉敷市ーー宇野港ーー広島市・平和資料館
ーー広島・海田町ーー Finally I came back my home in Saitama!
*交通費を稼ぐために働いているような日々です……トホホ。
映像ーとうほくのこよみのよぶね
釜石から家に帰り、すぐに所用で静岡へ。
明日からは岡山〜広島です。
せわしない日々ですが、
そんな中でも、先日の3.11の釜石で見た、
あの夕方の海の風景は忘れられません。
静かで、かなしくやさしく美しかった。
だれかと共有したくて。
根浜海岸にただよう〈とうほくのこよみのよぶね〉
しずかな波音に、たゆたう船。
かなしいけれど美しい光景。
あの世とこの世をむすぶ灯り。
じっと海を見つめる人たちの影が
わたしにはとても強く印象にのこりました。
3.11 風船に乗せて
3.11、午後2時46分。
このときを、根浜海岸で迎えました。
宝来館のみんなやお客樣方、立ち寄られた方々と
願いをこめたメッセージを書いた風船を手に。
海に見える船は、海上保安庁の船です。
地震がきたあの時間、一斉にサイレンが鳴らされ、
みなで海に向かって黙祷を捧げました。
その後、風船を空に。
あの地震と津波を越えてこの3年の時間を生きてきた
方々の気持ちを思うと、簡単にことばが出てきません。
「生きていてよかった」と、生き残った方々がせめてそう
思える、言えるようになるようなサポートや、被災地の現状を
伝えつづけること、行政の対応に物を言っていくことこそ、
わたしたちみなのできること、役割ではないかと思う日々です。
3.11釜石・とうほくのこよみのよぶね
今月は9日夕方から釜石へ来ています。
この数日は、3.11にあわせておこなわれる
さまざまな催しや支援プログラムなどの準備をする
方々の姿が、あちこちに見られます。
これは、今日午後4〜7時にかけて、
釜石の根浜海岸で行われる、
釜石アート支援プログラム
「とうほくのこよみのよぶね」。
わたしがお手伝いしている宝来館に、主催者の方々が
宿泊されていて、昨晩準備を終えたところでの1枚。
「こよみのよぶね」とは、岐阜市長良川で毎年冬至の日に
行われる行事だそうです。
http://www.pref.gifu.lg.jp/kensei-unei/kocho-koho/event-calendar/gyoji/seiryu-kuni/tohokuno-koyomino-yobune.html
澄んだ夜空(ゆうべはほんとうに冴え冴えした夜でした)に
ぽっかり浮かぶ船。
今日はほんとうに海(根浜海岸)に浮かべられるそうです。
やさしい灯り、海からも、陸からも、空からも、
きっとたくさんの人がみてくれているはず、と信じています。
p.s.こちらには、あの日比野克彦さんがかかわっていらっしゃいます。
スタッフのみなさん共々、ほんとうに感謝です。
自分もすっかり東北人のような感覚です。
あらまき
この温かさで師走の気分がしないのですが、
走り回っていることだけは事実の昨今。
* * *
今朝のNHKの番組を観ていたら、
「あまちゃん」のあきちゃんや、
「会計ババア」や海女くらぶのみなさんが出ていて、
セカセカ気分が、しばしゆったりのびのび「海女時間」に。
(そうだーねー、キリキリしたとこで、
けちまずくくらいで、いいことねえっぺしなあ……)
* * *
夜に、写真整理。
これから、お手伝いしている釜石の宿のリーフレットづくり。
で、この写真を発見。つい先月撮ったばかりなのに、
すっかり忘れてました。
立派な太巻き、ではなくて「新巻」。
板長さんにいただいたもの。
今年は鮭があんまり獲れなくてたいへんなのに…。
オラの方が手伝いに行っているのに、みんなに心配してもらって、
「オメエ、ご飯ちゃんと食べたか? これ食え」
「ちゃんと寝ねば、体がもたねぞ。早く寝ろ」etc...
今ではオラには、東北に父さんや母さん、兄ちゃんや姉ちゃんが
いっぱい。
できる限り、まだまだ東北行きをつづけます。
もしかして、オラの祖先(DNA )は東北だべか?
鮭のように、母川回帰的行動をしている指田です。
釜石・両石湾 夕景
両石(りょういし)の高台から海を眺める。
ふだんはこんなに静かな海。
両石はイカ漁で有名。漁師さんたちはイカを求めて
あちらの海、こちらの海と船を走らせる。
「海のジプシーって言われているんだよ」
とは、宝来館女将のことば。
荒れる海、恵みの海、生命誕生の海…。
それにしても、空がきれい。
ほれぼれ…月の道
昨日夕方、外があまりにも明るいので、外にふらり。
大槌湾に光の道が。
闇が刻々と深くなり、
反比例して月の道が冴え冴えと。
なんと幻想的な風景。
冬、月の半ばごろ、宝来館からは
こんな風景が見られます。
それだけでも、ぜいたくな気がします。