2013-02-25

絵本完成『つなみてんでんこ はしれ、上へ!』


足掛け3年、実際には1年10ヶ月、待望の、東日本大震災時の釜石の子どもたちのことを描いた絵本ができました!   岩手県の同市に住むいとこ家族が被災したことから、足を運ぶようになった釜石。いろいろふしぎなご縁+どうしても本にしたい、という強い希望(半分執念)があって、釜石東中学校と鵜住居小学校の子どもたちとずっと交流しながら仕上げました。  釜石に入って間もない頃(震災から約2ヶ月後)は、物事を見る立場が「外から見る目(視点)」だったと自分でも思いますが、毎月のように通い、知り合いもたくさんできて、お仕事も手伝ったりするようになってからは(半分釜石人?)、視軸の角度がかなり変わったように自覚しています。そういうところが、絵本に出ていたらいいな……。これは、読者のみなさんのご判断ですけれど。  下の写真は色校時のゲラ。紆余曲折、いろんなことを乗り越えての本づくりだったので、今でもゲラも愛おしくて…。いつも仕事をするテーブルのそばにおいてあります。(仕事机は物で埋まってジャングルになっているため、いつもご飯を食べるテーブルで仕事をしてます。しかしそのテーブルの上も半ジャングル…整頓できない性格です、トホホ)
   *    *    *  タイトルですが、ずっと前、初期には「津波からいのちを守りきった子どもたち…」とか「東日本大震災 釜石の子どもたちの生きる力」など考えたときもありました。でもなんとも長くて説明っぽくて、しっくりこないなあ…と悶々。考えに考え、行き着いたのは「あの子たちはみんな、とにかく高いところ目指して走りに走って、いのちを守った。今回の震災(津波被害)は、とにかく上へ、走ってにげることがだいじだったんだ」とハタと気づき、このタイトルに。「これだ!」と確信してからは、もう迷いはなし。ただひたすら前進のみ。  差し込みの「てんでんこ新聞」は、ポプラ社の編集のMさんが、「こんなのつけたらいいかも!」とアイディアをくださいました。解説ページがとれなくてどうしようと悩んでいたので、niceアイディアに「了解!」と二つ返事。伊藤秀男先生の挿絵もダイナミック、かつ繊細・大迫力です…どうぞ、細かなところまでご覧ください。見る度に新しい発見がありますので。    *    *    *  絵本では、いのちを守りきった子どもたち(光の部分)を描いていますが、現場・現地では、光の影につらくかなしいこともたくさんあります。その両方を描くことがだいじではないかと、わたしは考えています。今回、描ききらなかったさまざまなことを、またかならず別な形で表現していくつもりです。



2013-02-14

今ごろですが…ほんとは今がお正月


あっという間に2月半ば。えっ、バレンタインデー?
それはさておき、旧暦のお正月、本来の年初めはつい先日の9日。
改めまして、本年もよろしくお願いいたします。
   ・・・・・・・・・・
このごろ、以前より釜石に来ることが多くなり、
行ったり来たりもめんどうくさく、それならいっそのこと、
今年は釜石に長逗留……などと考えています。
2月も(現在の暦で)7日から釜石に来ていて、あっという間に1週間。
お手伝いをしている宿・宝来館では、この間に黒森神楽が舞われ、
たくさんのお客様がいらして、大興奮。
一昨日は雪も降り、海辺も久々に雪景色。
今週末は、釜石市内で「おひな様づくりー絵付け教室」のお手伝い。
…実はこれは、わたしの住んでいる町・埼玉県鴻巣市の人形職人さんを
講師に招いての、お楽しみイベント。
楽しいのと忙しいので、毎日が飛ぶように過ぎていきます。
    ・・・・・・・・・ 
そんなあれこれを、これから(今年)はもう少しマメに、
記録に残していこうと思います。
お時間があったら、ちょっとのぞいてみていただければうれしいです。

p.s.写真は、鴻巣の人形頭師、的場健一さんの作品。お気に入りの1枚です。



2012-07-17

連続ドラマ…


ちょっと気になっていたNHK「はつ恋」。
大筋はコマーシャルで、そして
たまたま最終回だけ、今。

TVのドラマを通して、実は観ている多くの人が、
20年、30年前、まだ初々しいころの自分と引き合わせて
観ていたのでは……(女性はとくに…)
そんなにドラマチックじゃなくても、
胸にしまっていた記憶、たぐりよせながら…。

誰にだってあるよね、ほろ苦い記憶、
ツキンと胸を刺されるような想い出。
このごろ、学生時代に聞いていた音楽を
youtubeで探して、繰り返し聞いたりして。

想い出を糧には生きられない。
でもせめて、ときには気持ちだけでもあの頃に…と、
妙に独り言つ、この夏です…。
(鏡、見ちゃだめかもね…)




2012-07-17

カラスウリの白い…


夕暮れ時、みつけたカラスウリの花。
なんで日中でなく、夕方に咲くのかな。
クモの糸のような、網のような、
ちょっと怪しげな形。でも真っ白で清楚…。

静岡(遠州の森町)では、お盆は7月。
昨日・一昨日の夕方は、各家の前で
送り盆のかがり火が焚かれ。
カラスウリの花の純白、送り火の臙脂色、
なぜか目に焼き付く。

梅雨があけ、本格的な夏の到来。




2012-07-16

good bye Nuclear


昨日から家の事情で再び静岡へ。

昨晩、広島の知人から電話があって、
「宇根さんを偲ぶ会、無事に終わったよ」と。
今年2月に他界した宇根利枝さん。
50年以上、原爆の慰霊碑に、清水をお供え
し続けてきたおばあちゃん。

子どもみたいにかわいい表情、
「携帯は持たないの。閻魔様から
〈早う来い〉って電話きたら困るから、アハハ」
いつも、ユーモアたっぷりのことば。
人に惜しげなく与える人。
いつかは、帰りがけに
「埼玉まで帰る新幹線の中で、食べんさい」と、
パックに入ったおにぎり5個、お稲荷さん5個を
半ば強引に手渡されたことも。
「一人じゃ食べきらないよー!」
と言っても、
「道中長いし、何があるかわからんけえ。
持っていきんさい」
みんなで笑った懐かしいあの日。

誰が何と言おうと、信念を曲げず、
原爆献水活動を貫き通した宇根さん。
子どもを、人を、自然を愛し続けたおばあちゃん。
今の福島の様子を見たら、なんて言うだろう。

いのちと健康あっての人生、生活、社会。
でも、わたし達も生活を、
腹をくくって見直さねばならないと思う。
「イヤ、ダメ」だけでなく、その先のVision
……私は、見えているか、自問自答。

今日、代々木公園には行けないけれど、
「さよなら原発」、気持ちはいっしょです。

今年初めて咲いた、庭の「はるかのひまわり」。
昨夏、福島・いわきで見たたくさんのひまわり、
あの時の複雑な気持ちが、忘れられない。





2012-07-13

天井に…けもの屋敷


きっと、ずっと留守にしていたせいかも。
でも……どこから来たんだ?

昨晩、ふと天井を見上げて、
ギョギョッ
「ぎゃーーーーーーーーーっ!」
とまではいかなかったけれど、
ちょっとビビった。

わが家に、新しい住人…いや住獣。
コウモリ。
夫曰く
「虫とか食べてくれるから、いいじゃん」
ウム…微妙な納得感。
「こんなチャンスは滅多にないぞ。
写真、撮っていて」
ハア……

でも、近寄ってよく見ると、
意外にかわいい。
体長(縮こまっている寸法)約50mm。
フラッシュをバシバシたいても、
微動だにせず。

朝には、3m南へ移動していた。
飛んだのかな? 歩いたのかな(天井歩き)?
新しい住人の名前を
コウモリの「モリちゃん」と名付けよう。
あれ、この名前、物書きの友人にいた……
ま、売れっ子だから、あやかって。
〈モリちゃんのブログ
 http://blogs.yahoo.co.jp/osakana920〉


明朝がまた楽しみ。
さて、何m、どこへ移動するかな?
わが家はwonderful house…
…じゃなくて、wildだぜ〜。





2012-07-09

顔写真…


写真は撮るのは好きでも、実は撮られるのは苦手。
時おりこうやって撮ると、自分の顔にびっくり…
毎日鏡を見て、お化粧したり髪をとかしたりして
我が顔を見ているはずなのに…。
まあ、鏡の前だと、自分の「決め」ポーズや表情で、
「ベストの自分(思い込み)」を見てるからかも。

でも現実の自分はこんなところ。
顔が妙に丸くなって、ぽってり。
お隣は、釜石にいる、大好きなやさしい「六さん」。
行くと、いつも
「元気か〜」「鯛焼きたべっか〜?」
「お父ちゃんは元気か〜?」
と声をかけてくれる、あったかいお父ちゃん
みたいな人です。
こういう写真は、自分の顔がどうこうじゃなくて、
だいじなだいじな記念・記憶の一枚なんだなあ。

こちらも、釜石・宝来館での1枚。
昨年来、行くとほとんど仲居さん? に変化。
書けて、踊れて、仲居もできる作家!
いつか『夢千代日記』みたいな作品、書きたいーーー! 




2012-07-08

ひさびさに…


あっという間に4ヶ月…。
いったいこの間、何をしていたんだ……?
……と言う間に、畑はこのありさま。
草ボーボー、荒れ野と化して…。

「ずっとパリにいっちゃってるのかと思った」
「お前、今どこにいるの?」
メールや電話で連絡してくださった方々がいましたが、
すみませんでした。だいたい、関東以北におりました。

4月はほぼ家に引きこもってデスクワーク、
5−6月は、夫と共に約3週間東北outdoor旅・珍道中。
今は所用で静岡西部に。
その模様、少しずつお伝えして行けたらと思います。
旅をしていると、面倒なことは「明日にしようー!」
と気が大きくなり? このていたらくです。

でも、一見荒れ野と化した畑も、よく見ると
おおっ! と驚くことしかり。
昨年末に手入れしていた玉ネギちゃんが
つるつるピカピか、このとおり。
(なまじ、手を入れない方がいいかも…?)
またボチボチと、HPも更新していきたいと思います。
今後ともどうぞよろしく。



2012-03-14

3/13実はパリにおります…


諸々の用があり、3/10よりパリに。
11日はユネスコ本部で開かれた、日本の震災の復興支援を呼びかけるコンサート(佐渡裕さん指揮)の、下支え的お手伝い(宝来館の女将さんがこのイベントでスピーチをすることになり、そのお手伝い)。詳しくはのちほど。
パリは10年ぶりくらいかな。約4.5日の滞在。ユネスコ、エッフェル塔、美術館ほどの移動なので(あ、モンサンミッシェルもありました)、そんなに危険は感じなかったけれど、最終日、夕ご飯を食べに行ったブラッスリで、店員さん達に「財布は肌身離さずに!ちゃんとファスナーを閉めて!」と、口を揃えて言われたのには「へえ…」と。やっぱりぼんやりしてたら、あぶないあぶない。
ま、とにかく、最大の目的を無事に終え、地下鉄・バスも乗り、スポット的にあちこち観光もできたので、なかなか楽しい旅となりました。
お宿も、エッフェル塔の足元の落ち着いたホテル。とにかく夜景がすばらしい…!





2012-02-09

アート?


ずっと風邪気味で、この2週間ほど、あまり外に出ないですごしていました。今まで家にいなかった分、たまっていた机仕事をボツボツ、ときにはダーッと。おかげで懸案事項がだいぶ進み、ホッ。たまには風邪をひくのもいいか...?
で、久しぶりに買い物へ。フッと思い立って、めったに行かない(比較的新しい)スーパーへ。出入り口のところで、ピカッ! と目に飛び込んできた景色。
「ウワッ、きれい....!」メタリックで幾何学的な感じですが、一つ一つの形すべてがそろっている中で、ラインが微妙にうねっていたりして...なんだかすごくデザイン的でいい。
風邪で鬱々過ごしていた者には、見るものすべてが新鮮! という、久々の感動を得た一瞬でした。(あまり動いていなかったせいか、腰がイタイ.......年齢か?)